小田原史談会(青木良一会長)が昨年末から、小田原市内に遺された関東大震災の碑を写し取る「採拓」を行い、記録を残す活動を行っている。
同会は小田原の歴史愛好家を中心に約220人で活動。昨年秋ごろに有志およそ10人で拓本を作ろうと考えた。2023年が関東大震災発生から100年にあたることに着目し、テーマとした。
碑の関係者に承諾を得て、拓本の経験がある元市史編纂室嘱託の星野和子さんを中心に採拓作業を開始した。12月から今年2月末にかけて、大美和神社(江之浦)で2つの碑の拓本をとった。
星野さんは「当時のことが記録されている貴重な資料の1つ。語り継いでいくことができれば」と話している。同会は今後も採拓を続け、8月末に拓本を展示する予定。