寒川町観光協会がこのほど、「旧国鉄相模線寒川支線(通称/西寒川支線)廃線跡」についてまとめた観光ガイドブック「さむかわ廃線跡めぐり〜西寒川支線〜」を発行した。冊子は、同協会(岡田1の2の3)と寒川町文書館(宮山135の1寒川総合図書館4階)で配布している。
西寒川支線は、大正時代に相模川の砂利を運ぶ通称「じゃり線」として、寒川駅〜四之宮駅間が開通。その後、昭和時代を工業地域の旅客輸送鉄道として活躍したが、高度成長期のマイカー普及などの影響で利用者が低迷し、1984(昭和59)年に廃線となった。
現在、その線路跡は一之宮緑道として整備され、一之宮公園内には一部操業当時のままのレール約200mや枕木が残る。貴重な「歩ける廃線路」として、地域の憩いの場となっている。
冊子はA5判。町観光ボランティアガイド副会長の森和彦さんが監修し、同支線の歴史や廃線後の再利用方法、周辺の観光情報などを写真やイラストなどを用いて、18ページにまとめた。また、同協会オリジナルの「鉄道朱印」を押印できるページもあり、見て、読んで、集めて楽しい一冊に仕上がっている。
駅開業から100年
昨年は西寒川支線誕生から100年、2023年は西寒川駅開業から100年と節目の年を迎えた。同協会では、「郷土の歴史、観光遺産としての西寒川支線廃線跡が、多くの皆様に親しまれ、次の100年に受け継がれていく一助になれば」と話している。
問い合わせは、同協会【電話】0467・75・9051へ。