４年ぶりの春の祭典、女性初の奴頭が盛り上げます

江戸時代の名奉行・大岡越前守忠相公の偉業を偲ぶ「第68回大岡越前祭」が４月29日㈯・30日㈰、茅ヶ崎駅周辺などを会場に開催されます。新型コロナ感染拡大によって2020年から中止となっていましたが、４年ぶりに復活します。

2023年の大岡越前祭レポートはこちら

越前行列＆パレード

30日は約2000人が参加するビッグパレード（午後１時に茅ヶ崎小学校で出発式）が行われ、江戸時代の大名行列をなぞらえた越前行列では参加者が着物に身を包み、通りを練り歩きます。今回は越前公が馬に乗るシーンはないものの、江戸時代をほうふつとさせる奴隊の華麗な舞は必見です。

その越前行列で観衆の耳目を集める「奴頭」。駅北口と南口で奴装束をまとい「見得」を切る姿は圧巻です。

今回は同祭が始まって以来、初めて女性が務めます。大役を担うのは茅ヶ崎青年会議所（ＪＣ）メンバーで、フリーランスのセラピストの古川葉月さん（39）です。

奴頭は例年、今年卒業を迎えるＪＣメンバーが務めており、積極的に手を挙げた古川さんに白羽の矢が立ちました。

初の奴頭に選ばれ、やる気十分の古川さん

憧れから立候補　

2017年、18年と行列に２度参加したことがあり、「楽しくて、奴頭は密かに憧れていた」といいます。

奴頭に決まったと聞いたときは「私で良いのかとも思いましたが、仲間も『良かったね』と背中を押してくれました。大きな役目を達成できることに喜びを感じています」と笑顔を見せます。

現在は掛け声や演舞などの練習の真っ最中。まもなく本番を迎えますが、「イメージはできている」とニコリ。

自身はよさこい踊りやダンスなどの経験があるといい、「体格は小柄でも、大胆なパフォーマンスで観衆を皆さんを楽しませたい」と意気込みは十分です。

「４年ぶりの開催でたくさんの人が見に来てくれると思います。精一杯の演舞を披露して、この後も女性がいろいろなことにチャレンジできる機会が増えるように頑張りたい」と目を輝かせます。

なお、神輿パレードは午後０時30分ごろにツインウェイヴ北側を出発します。「こちらもお見逃しなく」と主催者。

ビッグパレード・バトン演舞「かわいさ見て」

30日に行われるビッグパレード。２つのバトンチームが、鼓笛隊とともに演舞を披露します。

練習に励む茅ヶ崎湘南マリンバトンの子どもたち

４年ぶりのパレードが迫るなか、練習にも熱がこもります。鈴木さんは「とにかく子どもたちのかわいさを見てハッピーになってほしい」とし、「これからも続いてほしいし、もっとバトンで市を盛り上げられたら」と願います。

2日間は待ちわびた「特別な場所」で、子どもたちが力いっぱい躍動します。

4月30日(日)は役所前でも催し多数！物産展やフリマなど

大岡越前祭に合わせ、４月30日㈰に茅ヶ崎市役所前広場でイベントが開催されます。市とゆかりのある自治体の物産展や農作物の直売ほか盛りだくさん。時間は午前10時から午後３時まで。少雨決行、荒天時は中止。

春の市民まつり

約50店が集まるフリーマーケット、社会福祉法人翔の会など市民活動10団体による物品販売が行われます。リサイクル家具やパッカー車の展示、防災・防犯などに関する啓発コーナーも。

春の市役所まつり

ゆかりのまち愛知県岡崎市などの物産展に八丁味噌や郷土菓子「淡雪」ほかさまざまな特産品が並びます。キッチンカー５台、地元の人気パン屋６店も出店。花と野菜、アイスクリームの直売も。詳細は市ホームページを。

30日午後は交通規制

30日㈰のビッグパレード開催にともない、茅ケ崎駅周辺で交通規制が行われます。時間は昼12時30分から午後３時まで。規制エリア内への車・オートバイの進入はできません。実行委員会では公共交通機関での来場を呼びかけています。

また、浄見寺地元まつり（29日㈯）の会場には駐車場がないため、車での来場は不可。香川駅からコミュニティーバスえぼし号で「浄見寺入口」下車、徒歩３分。茅ケ崎駅から神奈中バス２番線で「湘南みずき」下車、徒歩10分。