南足柄市の大雄山最乗寺(大雄町1157)では現在、月替わりや土日・祝日限定、切り絵デザイン(限定)など、様々な種類の御朱印を用意しており、御朱印愛好家や参拝者から人気を博している。
同寺によれば、一般参拝者への御朱印授与は以前から行っていたというが、10年ほど前にいわゆる「御朱印集め」がブームになったことがきっかけで、御朱印を求めて寺に参拝する人が増えたという。
こうした中、年々増していく参拝者の御朱印ニーズに応えるため、通常の御朱印と併せて3年ほど前から土日・祝日限定の御朱印授与を開始。さらに、昨年1月からは月替わりの御朱印も始めている。現在では、日にち限定も含め御朱印9種類とオリジナル柄の御朱印帳7種類を用意。多彩な御朱印は愛好家を中心に人気となり、より多くの種類の御朱印を集めようと毎月のように訪れる参拝者もいるという。
季節のイラストも
今月の月替わり御朱印のテーマは七夕。織姫と彦星や七夕飾りが描かれている。季節の行事や植物など、その月に合わせたイラストは主に同寺の職員が担当。2年目に入った今年も昨年とは異なったデザインで収集意欲をかきたてる。
信者の提案で先月登場した切り絵の御朱印は、同寺奥の院へと続く大階段の大天狗と小天狗の像がモチーフ。敷き紙とセットで授与される特別な御朱印となっている。
同寺の橘泰弘副寺(ふうす)は「御朱印巡りを通じて、今まで寺とは無縁だった人が寺に足を運ぶようになっていることはうれしい。季節によって姿を変える大雄山や近隣の名所も楽しんでほしい」と話している。