「不登校だって大丈夫。あなた色の花を咲かせればいい。」

　不登校の子どもの保護者を支援している「不登校を考える親の会川崎の会」（竹内春雄代表）が、10周年を記念したイベントを７月23日（日）に開催する。不登校を経験したゲストの話を聞き、当時者である子どもや親に元気になってもらうことがねらい。

　同会は10年ほど前に活動を開始。不登校の子どもの保護者が悩みを共有し合い、元気や安心感を得て自信をもって子育てできるようにすることが目的。毎月、かわさき市民活動センターで相談会を開催し、約15人の保護者が参加している。

風見穏香さんと風芽美空さんがゲスト

　今回の記念イベントでは「不登校だって大丈夫。あなた色の花を咲かせればいい。」をテーマに、不登校を経験したシンガーソングライターの風見穏香（しずか）さんと、風芽美空さんがゲストとして登場。不登校の経験が糧になることを歌とトークで披露。同会代表の竹内さんは「いつ不登校になるかわからない。興味がある人は誰でも来てほしい」と呼び掛けている。

　イベントは午後２時開演。入場料は大人が５００円、学生と子どもは無料。場所は川崎市総合自治会館（中原区小杉３の６００）。

広木克行氏の相談会も

　問い合わせは同会・竹内さん【電話】０４４･４２２･６５５７。７月17日（月・祝）には神戸大学で名誉教授を務める広木克行氏の相談会も予定している。

市内では年々増加

　文部科学省は昨年、２０２１年度の不登校児童数は全国で約24万５千人いると公表。市内でも２４５３人となり、５年前と比較し約１・４倍増加傾向にある。市の担当者は「学校以外にも勉強できる場所を設けたり、家庭訪問相談を行い対策している」という。