地元の伝統産業「多摩織」を核とした独自ブランド「マルベリー・シティ」の普及と発展を目指したネクタイデザインコンペが、8月2日に八幡町にある八王子織物工業組合(樫崎亮一理事長)の講堂で開かれた。
学生からネクタイ柄のデザインを募り、優れた作品を商品化する恒例の企画。9回目の今年は「和 〜なごみ〜」をテーマに募集し、市内外の大学や専門学校、高校など11校から、花や動物、家族、友人、花火など幅広いデザインの404作品が寄せられた。
2次審査で16作品選出
コンペでは東京の業界団体や行政、メディア関係者、デザイナーら約20人が審査員を務めた。事前に行われた本審査前準備会で選出された159作品を1次審査の対象として、デザイン力やテーマの理解力、商品化の実現性などの基準をもとに40作品に絞り、同日の2次審査で16作品が入賞・入選対象に選ばれた。
審査員からは「テーマ『和 〜なごみ〜』に対する解釈が人それぞれで面白い」「製品化が至難なデザインもあるが毎回、職人が見事に昇華してくれているので完成が楽しみ」との声が聞かれた。
入賞作品は11月4日(土)、5日(日)に東京たま未来メッセで開催される「千百年を紡ぐ八王子織物展」で展示。5日に表彰式も予定している。