2023年4月1日に「福田の小さなリゾート」をコンセプトにオープンした『ウメカフェ』。「地域のみなさんが交流できる場を作りたい」というオーナーの想いにより誕生しました。オープンするまでには、たくさんの出会いや物語があったそうです。隠れ家のような外観をくぐると、そこには温かく迎えてくれるスタッフたちと、会話や自分の時間を楽しむお客さまたちの笑顔で溢れていました。
開放的な店内。軽井沢を彷彿させる中庭とテラス席。スタッフが一つ一つ丁寧に焼き上げたクロワッサン。漂うコーヒーの香り。ゆっくりと流れる時間、、。
どこを見渡しても目が奪われてしまう。そんな素敵な店内で記者を迎えてくれたのは、ウメカフェを創業したオーナーの梅澤英一さん。「4年前から構想を温めてきたんですよ。中々良いお店でしょう」とはにかむ。
取材に入る前も気さくに話をかけてくださり、「この間まで西表島に行ってまして。毎年行くぐらい好きな場所なんですよ」と世間話を交えてくれました。カウンターに立つ梅澤さんはカフェオーナーとしての雰囲気が漂い、どことなく話したくなるような安心感を与えてくれます。
お店をオープンしてから5ヶ月。「お客様から『福田から交通費をかけずに行ける軽井沢』と言っていただけることが多くて」と梅澤さんは笑顔で話していました。
広々とした店内は
- テーブル席(ボックス席あり) 40人
- カウンター席 3人
- テラス席 10人
と充実しています。
今後は「誕生日会や歓送迎会、貸し切りもできるようにしていきたいですね」と梅澤さんは話していました。
“ご縁”でつながった仲間たちと創り上げたウメカフェ物語
こだわりぬいた外観や内装、メニューが魅力的なのはもちろんですが、詳しい話をお伺いしていくと梅澤さんが考える「地域の方々に向けた想い」や「ご縁や奇跡が重なって創り上げたお店」であることが分かってきました。
地域の方が気軽に集まれる”場”を提供したくて
梅澤さんは大和市福田の出身。19歳まで地元で育ち、都内近郊で音楽関連の仕事に携わったのち、2019年に地元へ戻ってきました。
家業の不動産業を継ぎ、一度離れたことで「大和市の魅力を改めて感じた」と梅澤さん。その時から「生まれ育った地元へ、何か恩返しをしたい」という気持ちが芽生えてきたそうです。
「地域の方たちが集まって情報交換をしたり、イベントを開けるような”楽しい場”を提供したいなと思ってるんです。気軽に『最近どう?』なんて話ができるようになったら良いですね」
店長との出会いは「行きつけだったレストラン」
取材を進めている途中、別席からお客様とスタッフが会話を楽しんでいる声が聞こえてきました。声がする方向を見ると、そこには爽やかな笑顔が印象的な店長の角田亮さんがいらっしゃいました。
「角田店長は僕が葉山に住んでいた時に行きつけだったフレンチレストランのギャルソンなんですよ」常連客として通っていくうちに、徐々に親しい関係になっていった梅澤さんと角田店長。当時から角田店長のサービスには一目置いていたそうです。梅澤さんが引っ越したあとも、仲の良い友人として交流は続いていました。
「色んな奇跡が重なり、一緒にお店を創り上げていくことになったんですよ」と梅澤さんは振り返る。
それからは、オープンに向けて早朝のカフェで、時にはサウナの中で、理想のお店を追い求めて二人は意見を交わし合いました。
コロナ禍などの困難も立ちはだかるなか、2022年5月からウメカフェの建築工事が着工。”地元発信”にこだわりを持つ梅澤さんは、外構・建築工事は祖父母の代からお付き合いがある地元の業者に依頼をされたそうです。
フードプロデュースを担当したのは、オーナーの奥様である梅澤儒里さん。試作を繰り返しながら、オープンまでに数々のメニューを考案されたそうです!
紆余曲折を経て、たくさんの方に祝福されながら2023年4月にオープンを迎えました!
カフェを通じて文化を創っていきたい
今後はカフェ+αの活動としてイベントやセミナーを開催していく予定だそうです。「カフェの文化を広め、地域の人たちの交流に貢献していきたい」と梅澤さんは話していました。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。