小田原市片浦地区に残る歴史、文化、伝統を伝える「片浦かるた」を「誰でも気軽に手にとってもらうものにしたい」と片浦地区まちづくり委員会が主催となり、製品化のための寄付を呼び掛けている。
かるたは、2020年に旧片浦支所で開催された「1日限りの片浦文化祭」の企画として、市立片浦小学校の図書ボランティアらが中心となり制作。読み札や絵札の元は、片浦食とエネルギーの地産地消プロジェクトが実施した、地元で生まれ育った70代〜80代へのインタビューの言葉。同小の図書ボラや児童などが絵柄を手掛け、1枚ずつ手作りした。完成後は「地域の歴史を遊びながら覚えられる」と児童に好評だったという。
コロナ下で地域イベントの中止が続いていた中で今年、「このままでは伝統も失われてしまう」と危機感を抱いたまちづくり委員会と図書ボラら地域の有志が再び集結。「地域に根付いた事柄の数々が詰まったかるたを多くの人に届けたい」と、製品化することを思い立った。
製作の目標数は1千セット。24年初春までに製作を実現させ、地域のおかめ桜まつりの頃にお披露目と販売開始を目指す。寄付額に対して3千円で1セット、5千円で2セット、かるたと言葉の説明文を加え贈呈する。ゆうちょ銀行(記号10250、番号38704441、名義キュウカタウラチュウガッコウショクトエネルギーノチサン)への振込のほか、「片浦健民祭・片浦小学校運動会」「片浦小学校PTAバザー」でも希望を募る。
(問)【電話】0465・29・1393(きのこ苑お山のたいしょう)