区の花・パンジーの生産中心地で、地域の緑化活動も盛んに行われている大戸地区。又玄寺交差点付近の花壇への花植え活動をしている大ヶ谷戸小田中町会(原増男会長)は、ごみの不法投棄をなくし、きれいにしたい思いから「こだなかガーデニングクラブ」を発足し、10年にわたり活動を続けている。
「道行く人が花壇を見て花がきれいと言ってくれることがうれしい」と吉川カヨ子さん。6月と11月の年2回、活動している花壇の苗の植え替えを行っている。毎月1日にはメンバーが集まり、花の手入れや水やり、除草作業も怠らない。9月1日には、約20人が集まり、作業を行った。集まりのない日には気づいた人が適宜水やりをするようにしている。6月にはマリーゴールドやセンニチコウ、11月にはパンジーやビオラなどを植え、レイアウトにもこだわっている。吉川さんは「これからも集まりを増やしていけたら。活動を活発にするためにも若い人が入ってくれたらうれしい」と話す。
同地区の下小田中1丁目町会(鹿島隆会長)でも、約20年前に「一花会」を発足させ、約15人で緑化活動を行っている。運営は会費で行い、発足時に購入したプランター24個を大戸神社や町内会に設置。日々の水やりや花がら摘みを会員が担っている。春と秋に植え替えを行い、年間約10種類の花が見られるほか、七五三の時期には大戸神社で菊を、大戸小学校の入学式と卒業式には会場に花の鉢を持ち寄り、親子のフォトスポットになっている。鹿島会長は「住民の交流目的でコロナ禍でも活動を続けてきた。先輩方が続けてきたものを今後も引き継いでいきたい」と話す。