追浜のシンボルとなっている雷神社(追浜本町1の9の9)のイチョウの木が黄色に染まり、街行く人の視線を集めている。
同神社が有するイチョウの木は3本。北側の木から順番に色づき始め、現在は鳥居の後ろにある大木が見頃を迎えている。「今年は台風の直撃を免れたため、比較的多くの葉が残っている」と神主は話す。
神社の名前の由来は1599年の室町時代までさかのぼる。現在の追浜町三丁目付近にあったとされる築島(当時)に雷が落ちた。近くの建物にこもっていた女性たちは、そこにあったビャクシンの大木が身代わりとなり一命を取り留めたという言い伝えがある。この話を聞いた浦郷村の領主・朝倉能登守が1581年に現在の場所に神社を移したとされている。
かつて女性たちを救った大木は枯木となったが、今でも追浜町三丁目に佇んでいる。