家族をみるように親身になったホスピタリティを心掛けている星谷歯科医院。同院の星谷雄太院長は近年話題となっている睡眠の問題に対して歯科医としてのアプローチを進めている。強い眠気を催したり、全身疾患との関連も指摘されている睡眠問題。特に子どもの頃の対応で、「将来のリスクを減らしたい」と訴える。
睡眠は生きて行く上で欠かせないことであることは周知の事実。人生の三分の一の時間は睡眠であり、その睡眠について、近年いびきをかく、よく眠れなくて日中眠くなる、睡眠時無呼吸症候群などの問題が多く報告されているという。
その一つの閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)に星谷院長は注目している。
OSAとは
「OSAとは空気の通り道である気道が塞がることで睡眠時に部分的な呼吸停止が生ずる病気です。症状として睡眠不足による集中力低下、日中の強い眠気、免疫力低下、また高血圧、心血管疾患、脳血管障害、糖尿病などの疾患と関連しています。
2003年にJR山陽新幹線で運転士が居眠り運転をしたまま時速270キロで8分間走り続け緊急停止する事件がありました。この運転士は重度のOSAと診断されました。
加えて、この症状は、子どもの時代にも見られ滋賀医科大学が小学生を対象に行った調査では有病率は10%を超えると推定されました」
治療法・原因は
「治療法として主にCPAP(持続的陽圧呼吸療法:マスクをして気道に空気を送り込む)やOA治療(お口にマウスピースを装着して下顎が後退しないように位置付ける)、鼻炎の手術、口腔筋機能療法などがあります。
原因は様々で肥満を思い浮かべる方もいると思いますが、実はOSAの40%以上は肥満でない人に見られます。OSAを名付けたスタンフォード大学のクリスチャン・ギルミノー医師は上顎が小さいことがOSAにリスクになり、矯正治療など上顎を拡大することで予防につながると言っています」
医院での対応は
「星谷歯科医院では子ども達の将来の呼吸や無呼吸になりづらくすることを考え、上顎を大きくしたり、口腔筋機能療法などの専門的な治療を行っております。子どもの頃から早期に治療することで予防することが重要と考えております。お子さんのいびきや日中の眠気でお悩みでしたら、是非連絡していただけたら幸いです」