<インタビュー>アフターコロナ糖尿病と向き合う【藤沢市三師会】

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<インタビュー>アフターコロナ糖尿病と向き合う【藤沢市三師会】

放置すると神経や目、腎臓などに様々な障害を起こす糖尿病。コロナ禍の外出自粛から受診控えで血糖コントロールの悪化が見られたなど、少なからず影響が指摘された。5類に移行し社会活動が戻ってきた今、改めて糖尿病とどう向き合うか。藤沢三師会それぞれの立場で会員に話を聞いた。

定期受診で人生をより豊かに

藤沢市医師会 早稲田 愛生医師

コロナ禍で受診を控えた結果、病気の発見が遅れてしまったという方がおられます。また、糖尿病や高血圧は自身の生活習慣に問題があったのではと思い、受診しづらい方もいらっしゃると思います。それは「生活習慣病」という表現も影響しているのかもしれません。しかし、過食や夜更かしをしておらず、運動不足でなくても糖尿病になってしまう方もいるのです。

一方、コロナ禍でデイサービスなどへの通所を控えていたら筋力が低下し日常生活が困難になったという方もいらっしゃいます。そのためにやはり活動レベルを今再び上げることも重要なのです。

糖尿病の治療の目標は、糖尿病の方がそうでない方と同じ生活の質と健康寿命を確保することです。例えばお菓子を食べたいなら「食べたい」で良いのです。一人一人の生活に合わせて、好きなものをどう食べれば健康を維持できるのかを一緒に考えるのが私たちの仕事です。

糖尿病だからこその新たな美味しさの発見や友だち作りもできます。定期的な受診はより豊かな人生と出会うきっかけと思って、是非お近くのクリニックに立ち寄ってみてください。

要注意 歯周病と糖尿病は悪のタッグ

藤沢市歯科医師会 山本 夏彦歯科医師

成人の抜歯原因第1位とされる歯周病ですが、近年、糖尿病と組み合わさるとお互いに悪影響を及ぼしあう「悪のタッグ」として危険視されています。

歯周病の原因菌は炎症状態から毒素を生み出し、血管から全身に炎症状態を拡げていきます。これに対抗するため身体の防御システムとなる物質が産生されますが、これが血糖を下げるインスリンの働きを妨げたり、抵抗性を高めてしまうと言われます。結果、糖尿病の発症や悪化につながる可能性があります。

また、糖尿病の高血糖状態が続くと免疫システムの機能を低下させ、歯周病の発症や進行を促進させることがあります。事実糖尿病患者の歯周病罹患率は健康な人の2・6倍とされています。

そこで歯科医師会として大切にしているのが、定期的な口腔内メンテナンスです。コロナ禍の行動制限で歯科医から遠ざかったりマスクの着用による口呼吸の習慣化は環境悪化につながっています。まずは適切な歯磨きで清潔にすること、そして、そのブラッシングができているのか、客観的に評価し、サポートするのが歯科医の仕事となります。手遅れにならないよう定期受診することをお勧めいたします。

市民の健康相談所を目指して

藤沢市薬剤師会 諸井 隆薬剤師

コロナ禍を経て、糖尿病やメタボなどの生活習慣病が増えているという話が聞かれます。運動や食事などとともに、お薬は症状改善に向けた⼤きな要素となります。

私たち薬剤師の務めは、そんな治療の要となるお薬をみなさんそれぞれが適切に使えるようにすること、また薬にまつわる不安や疑問にも答えていくことだと思います。対⾯でお薬をお渡しする時など、気分がすぐれないことはないか、体調に変化はないか、といった⽬線で皆さんに寄り添うよう⼼掛けています。

特に糖尿病の薬の場合は、飲み方が煩雑になったり、⾃⼰注射などもあり、不安に思われる⽅も多いようです。ご⾼齢になると他に飲んでいる薬もあって、副作⽤が気になることもあります。また、今の季節はインフルエンザなどの感染症にかかって、⾷事もとれない場合もあるでしょう。そんな時どうしたらいいのか、といったご相談にも積極的に応じています。

薬剤師会では『おくすり相談薬局』として、お薬のことはもちろん、健康相談全般にお応えできるようにしています。病院にはふらりと行きにくい方も、薬局なら⼤丈夫。気軽に⽴ち寄っていただきたいと思います。

住所

神奈川県藤沢市

公開日:2024-01-01

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