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色鮮やかな世界を大胆・緻密に描き人気に!「カラフルアーティスト」Fukaさん

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色鮮やかな世界を大胆・緻密に描き人気に!「カラフルアーティスト」Fukaさん
市障害者支援アプリに使われた「サザンCへ行こう」

 目が覚めるような色彩と画面いっぱいに躍動する人や動物たち―。独自の絵画作品で地元茅ヶ崎を中心に人気となっているのが「カラフルアーティスト」Fukaさんです。幼い頃に「自閉症」と診断され、現在は茅ケ崎支援学校(西久保)に通う高校3年生。障害はあるものの、幼い頃から絵の才能を発揮してきました。最近ではその作品に魅せられた個人や企業、施設などから多くの制作依頼が寄せられていて、作品を使用したグッズの販売も始まっています。

茅ヶ崎市のアプリに使用

 茅ヶ崎市は2023年1月から「ちがさき障がい者支援アプリ」の利用を始めました。市内の福祉サービス事業所の情報や空き状況が検索できるほか、市のオンライン相談を予約できるこのアプリの、トップ画面を飾っているのがFukaさんの作品『サザンCへ行こう』です。

   茅ヶ崎を代表する観光スポット「サザンC」モニュメントを中心に、海水浴やサーフィンを楽しむ人、海の生き物をカラフルに描いたこの作品。採用した市の担当者は「茅ヶ崎らしさがよく表現されていて、見た瞬間に『これだ』と感じました」と話します。

受賞重ね制作依頼も多数

  3歳頃に「軽度の知的障害を伴う自閉症」と診断されたFukaさん。ただ、絵を描くことに関しては早くから才能を発揮してきました。家族は「障害もあってできないことも多かったのですが、絵に関しては褒められることが多く、励みになっていたようです」と振り返ります。

 小学校に上がる頃には本格的に作品を作るようになり、市主催の人権ポスターコンテストで茅ヶ崎市長賞、茅ヶ崎・寒川地区の高校生によるアート展芸術魂2023で茅ヶ崎市美術館館長賞など、数々の受賞歴があります。

 最近では評判を聞いて、施設や企業から制作のオファーが寄せられるように。その際は必ず現場に足を運ぶというFukaさん。放課後デイサービス「キッズおりーぶの木 茅ヶ崎」(赤羽根)から依頼を受けた作品では、施設で「ヘルマンハープ」を使っているのを見て、ハープにあわせて利用者が歌う様子を描きました。

放課後デイサービス「キッズおりーぶの木 茅ヶ崎」(赤羽根)から依頼を受けて制作した「春のメルヘン会〜大きなオリーブの木の下で〜」。利用者が「ヘルマンハープ」にあわせて歌う様子を描いています。

作品名は「Paradise 2023」。障害児・計画相談支援事業所「青い鳥」からの依頼で、子どもたちが海でフラダンスしながら青い鳥たちが上から見守っている様子を描いています。高校生美術展「芸術魂2023」で美術館館長賞を受賞。

   制作に使用しているのは「コピック」というマーカー。全部で358色もあり、Fukaさんがイメージする世界を表現するのに、ぴったりなのだそう。

制作中のFukaさん。一つの作品を仕上げるのに数カ月かかることもあるそう

グッズ販売もスタート

 作品を使用したグッズの販売も始まっています。取り扱う店の一つ福祉用具専門店「明」(出口町)では、2023年の夏ごろからレジ横でFukaさんの作品を販売しています。同店の尾崎明子さんは「イベントで作品を見て一目ぼれしました」と笑顔。

 また「プカナラ イコール マーケット」(東海岸北)の内山ゆかりさんは、自身も知的障害のある息子がいることなどから、福祉作業所で制作された製品を販売しています。「私自身、スマートフォンに支援アプリを入れた際にすごく素敵な作品だと思っていました。ぜひ多くの人に彼女のことを知ってもらいたい」と話します。

お気に入りのグッズを手にする「プカナラ イコール マーケット」(東海岸北)の内山さん

夢は「世界中の人に届く絵本を作ること」

   そんなFukaさんの今の目標は「絵本を作って、世界中の人に見てもらうこと」だそうです。大きな夢を胸に、これからも描き続けています。作品情報はインスタグラム「872yuka」でも発信中。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2024-01-20

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