甘沼の成就院で、今年も4月下旬にナンジャモンジャの木が白い花を咲かせた。
冬ではないのに、雪が積もったように白くなるナンジャモンジャ。正式名称はヒトツバタゴで、モクセイ科の落葉広葉樹。国内では自生地が限られ、絶滅危惧種の指定を受けている。
同院は四季折々の花が咲く「花のお寺」として知られ、2003年に元東京大学総長・茅誠司さんの邸宅からナンジャモンジャの木が移植された。幼少の頃から植物が好きな鳴海善通住職が10年ほど前から株分けにも取り組み、近年は若木も花をつけるようになり、毎年白い花が境内を彩り来訪者を楽しませる。鳴海住職は「今年もたくさんの花が咲き、皆さん驚きながら楽しんでいただけたのでは」と話す。
5月上旬の時点ですでに見頃は過ぎてしまっているが、今後は6月にかけてアジサイなどが見頃になっていくという。