7月15日(月・祝)に迫った浜降祭。「自分だけの決定的な一枚を撮りたい」と考えている写真愛好家も多いはず。南湖に生まれ、現在は中海岸在住の写真家・松村康史さんに撮影のポイントを聞きました。
おすすめは「南湖中央」
「私が生まれたのは1972年7月16日。悪天候のため1日遅れの浜降祭が開催されたその日に南湖で生を受け、まさに浜降祭とともに生まれ育ってきました」と笑顔を見せる松村さん。
中学時代に写真をはじめ、大阪芸術大学写真学科を卒業後は廃止予定のローカル線や東日本大震災の被災地を巡り、多くの個展を開催してきました。そんな松村さんにとっても浜降祭は「生涯にわたって撮り続けてきた特別なテーマ」と言います。
そんな松村さんおすすめの撮影スポットの一つが浜辺。「その名の通り浜に神輿が並ぶ姿は壮観。式典を終えた後のみそぎもシャッターチャンスです」と言います。
また、鉄砲道の「南湖中央」交差点付近も「『暁の祭典』にふさわしい1枚が撮れる撮影ポイント」だと言います。「この場所には南湖以外にも市内各地から10基を越える神輿が集まります。また、少し坂道になっており、その坂の上から徐々に朝日が昇っていくので、ここだけの写真が撮れます」と話します。
推し神輿を見つけよう
39基もの神輿が集まるだけに「どこを見たらいいか分からない」という人には「お祭りの前に『推し神社』『推し神輿』を決めてみては」と松村さん。「まずは地元の神社。近くにない場合はいろいろな神社に足を運んで、まつられている神様や神社の説明を読んでみてください。面白いと感じたり社殿やお神輿の細工が美しいなど、自分なりに好きなポイントが見つかったら、そのお神輿を中心に撮影するのもいいかもしれません」と呼びかけます。