家事・育児・仕事・地域活動を楽しんでいる4人のママに、茅ヶ崎での子育てについて聞きました。【座談会その1】では、茅ヶ崎での【妊娠・出産・産後】に関する本音トークで盛り上がりました。【座談会その2】では、コロナ禍での子どもとの過ごし方や、防災にまつわる話題に。打ち解けてきたママたちのぶっちゃけトーク、後半戦もどうぞ!
コロナ禍、子どもとの時間を見直すきっかけに
コロナ禍での子育てはどうですか?
侑加 今まで仕事三昧だったので、4月の緊急事態宣言期間は、逆に子どもたちと一緒に過ごせる良い時間になりました。朝ごはんを一緒にゆっくり作って、お昼はクッキー作ったり、海に行ったり。
裕美子 娘の睡眠リズムがひどいんですが、それを改善するきっかけになりました。家族みんなで夜20時くらいに寝て、朝4時に起きていた。朝5時くらいに海に行ってサンドアートしたり、海で朝食を食べたりして。茅ヶ崎は海もあるけれど、北側には畑もあるから、コロナをきっかけに、玉ねぎと葉野菜などを栽培するようになりました。
絵美 海も山も満喫していて、最高ですね。
裕美子 私の絵画教室は茅ヶ崎市内北部の里山エリアにあるんですが、娘も、通っている子どもたちも、「リス、きたきた」とアトリエのベランダからのぞき込んだり、「キジ、きたきた」と興味津々で観察しています。海側に住む子どたちが、あえて山側の絵画教室に通うケースも多いんですよ。
聡美 山側には果樹園もあるので、梨・ぶどう・栗・柿など、「果物狩り」もできるんですよね。味噌を作ったり、梅をつけたり、作った栗の渋皮煮とかをお互いにシェアしたりして。
裕美子 うちは、高砂緑地によくお散歩に行くのですが、たまたま去年(2020年)、梅の季節に行ったところ、「みなさんご自由にお持ち帰りください」ってバケツに張り紙がついて、どんと梅が置いてあったんですよ。
なので、梅を梅ジュースにして、子育てサロンで配ったんです。知らないおばあちゃんも寄ってきて「こんな風にしたら、もっと上手に作れるのよ」「使い終わった後の梅はこうやって煮物にしたら良いのよ」って教えてくれて。
絵美 海のイメージが強い茅ヶ崎ですが、こういった里山の風景や、土いじり・果物狩りが身近にできることも魅力のひとつですよね。
子どもの命を守るために。茅ヶ崎ママの「防災」は?
裕美子 この前、大きな地震もあったし、みなさんが災害に関して、どんな備えをしているのか聞いてみたいです。
侑加 ちょうど先日、子どもたちに「家にママがいない時に、地震があったらどうする?携帯もつながらない状態で」って聞いてみたんですよ。そしたら、「うーん、家にいる」っていう答えだったんですよ。「じゃあ、ママがアトリエから家に迎えに行くね」っていう約束をしました。
避難場所は自宅前のマンションなんですが、低層階だし、近くに高層のマンションはあるけれど、オートロックで入れないだろうし、ラスカに行くにはちょっと遠いから、津波の心配はあります。
裕美子 茅ヶ崎の海側は、高いビルとなると駅ビルぐらいしかないんですよね。でも、これだけの人口が逃げられるかって疑問だし、実際、2011年の東日本大震災では、シャッターが閉じていたんですよね。例えば、自治会が高層階のマンションと協定を結んで、震災時にはオートロックが閉まらないように、バールが置かれて逃げ込めるようにしたり、子どもでもわかるように避難シールを貼付しておくとか話し合っているみたいですが。
聡美 私は万一閉じ込められた時のためのSOSホイッスルや懐中電灯、家族構成や家族の連絡先、防災ポーチを用意しています。避難場所も把握はしているけれど、実際は慌ててわちゃわちゃしちゃうんでしょうね。
裕美子 よく友人に「茅ヶ崎に引っ越したいけれど、津波とか大丈夫?」「市は津波とかの対策しているの?」ってすごく質問されるんですよ。でも、私も答えられなくて。
自転車で一斉に逃げるんですかね。地震でパニックになった人たちが一斉に自転車で早漕ぎで避難すると考えたら、怖いですよね。災害が起きたら、どうやって逃げたら良いのか、歩くのか、自転車なのか。
侑加 小中学校で一斉の防災訓練するんですが、見ていて「本当に子どもたちだけで歩いて避難できるの?」っていう不安があります。かたや「ママ、防災テントってどこにあるか知ってる?」って娘から聞かれて、「えっ自治会のとこ?」ってなったんですが、「そうだよあそこにあるんだよ」って逆に娘から教えられることも多いです。
裕美子 大地震で道路に瓦礫やガラスの破片も落ちている中、子連れでどう移動するのかって考えてしまいます。
絵美 うちの息子は「おんぶ」が好きで普段からおんぶ移動なんですが、左手で息子を支えながら、右手でバッグを持ちますが、結構きついですよ。非常時に、重い防災グッズを片手で持ちながら、子どもも抱っこ・おんぶなんて厳しいと思います。
裕美子 先日の地震を機に、犬と猫をそれぞれキャリーバッグに入れてみたんですが、両手が塞がってしまって。「子どもはどうしたら良いの?」「防災リュックもあるし」って状態になって初めて「これは無理だな」って呆然としました。そもそも準備が崩壊しているなって思い知りました。
聡美 女性が持って逃げられるのは10kgまでだそうです。
裕美子 災害時には地域のコミュニティが大切で、お隣近所などで声を掛け合って助け合う必要があると思うのですが、こんなに新しい人がどんどん移住してくる茅ヶ崎で、本当に助け合えるのかなって不安に思っています。2年前の台風19号の時に、犬と猫を連れて、避難場所に避難しました。我が家はペット連れだったので、理科室だったんですが、動物触れ合いコーナーみたいに、フレンドリーで和気あいあいとした雰囲気で、茅ヶ崎っぽかったです。でも、かたや、一般利用の体育館では、赤ちゃんがいるママが暗い廊下でこそこそ寝かしつけたりしていて。これが現実なんだなと思い知らされました。
侑加 うちも犬を飼い始めたばかりなので、避難時のために「ケージ慣れ」させておかなきゃですね。
裕美子 保育選びも、防災対策にしっかり取り組んでいる保育園を14カ所から選びました。担当先生以外にもランダムに、「防災対策はどうしていますか?」と質問したり。
一同 すご〜い!意識が高くて勉強になりました。
裕美子 おとなりの藤沢市の公園には、災害時のグッズなどを入れている「防災倉庫」があるようなんです。茅ヶ崎では、コミュニティセンターなどにあったりするんだけれど、もっと身近な公園にもあったら良いなと思っています。あと、ママたちが、「あそこの公園には緊急用のトイレ食糧・毛布のある備蓄倉庫があるよ」って知らないことが多いので、マップを通じて、「公園の防災情報」の可視化できれば良いなと思っています。
一同 わぁ、素晴らしい活動ですね。マップの完成楽しみにしています!
茅ヶ崎市内で活動する「マザーアース茅ヶ崎」という団体が、茅ヶ崎での防災について詳しく紹介しています。「ママ目線」でのいざという時のお役立ち情報が満載なので、公式サイト(https://mother-earth-chigasaki.net/)を要チェック!
【茅ヶ崎mamamap】
茅ヶ崎のママと赤ちゃん・こどもの居場所をわかりやすくマップ化した「茅ヶ崎mamamap」を中心に、子連れお出かけ情報を普通のママ目線でゆるゆる紹介しています。
【子育てサロン HYGGE(ヒュッゲ) facebook】
『推し絵本の会』(それぞれの家庭のおすすめ絵本を紹介しあう会)や、『ミニ運動会』(未就園児と保護者のための小さな運動イベント)など、『こんな企画があったら嬉しい』と自分たちが感じる事を元に、イベントや企画を主催している子育てサロンです。
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