「川崎の歴史は環境の歴史」「川崎の未来は環境の未来」
2024年に川崎市は市制100周年を迎えました。この100年間で、川崎は目まぐるしい発展を遂げ、同時に、環境も大きく変化してきました。
川崎市では、これまで積み上げてきた100年のあゆみを振り返るとともに、これからの川崎の未来を考える企画展「かわさきの環境・100年」を、2025年4月13日(日)まで4会期に分けて、4つの会場で開催しています。
かわさき宙(そら)と緑の科学館で開催されている展示の様子を紹介します。
企画展では、川崎の発展の様子を
①1800年以前~1960年ごろ
②1960年代~2000年ごろ
③2000年~現在~未来
の3つのパートに分け、パネル展示をメインに紹介。「のぞく」「めくる」「スライドする」などのアクションを楽しみながら学べる6つの体験型展示、映像や環境年表などのコンテンツも。いろいろな角度から川崎の環境の歴史を振り返ることができますよ。
「川崎のはじまり、宿場から工業都市へ」
①のパネルは「川崎のはじまり、宿場から工業都市へ」と題して、東海道五十三次の二番目の宿場町として誕生した川崎宿に迫るとともに、江戸時代に生まれた特産物や、鉄道の開通により新しい時代へと生まれ変わる川崎の様子を紹介しています。
のぞき込むと昔の川崎の写真が見える「タイムスリップ・ルーペ」では、まるで当時のまちを旅しているような体験も!
「青い空、白い雲を取り戻すために」
②のパネルのテーマは「青い空、白い雲を取り戻すために」。工場が増え、人々の暮らしが豊かになる一方で、川崎市では煙や排水などが市民の生活や健康をおびやかすようになっていきました。
このコーナーでは、公害が広がる中で実施された「グリーンスクール」や、ぜん息で学校に通えない子どもたちのために井田病院内に設置された「あおぞら学園」の解説のほか、市民、企業、行政がそれぞれの立場で環境の改善に取り組む様子が紹介されています。
体験展示では、当時の「市政だより」や「あおぞら学園」で治療生活を送っていた子どもたちの直筆の日記など、貴重な資料が閲覧できます。
「現在、そして未来へ」
③では「現在、そして未来へ」をテーマにしています。さまざまな立場の人たちが環境改善に取り組んだ結果、川崎は住みやすいまちへと変わってきました。
未来のため、よりよい環境をめざして私たちは何にどのように取り組んでいくべきなのか。そのヒントを紹介するとともに、自分たちにできることを考えるきっかけを提示します。
体験展示ではめくると答えが出てくる「環境クイズ」や、今すぐできそう!なことや、やってみたい!ことを自由に投票できるボックスがありますよ。
会場には、1970年代の川崎市内の空気中に含まれるよごれ(浮遊粉じん)を集めた「ろ紙」や、「環境年表」などの展示のほか、川崎市のニュースや市のYouTubeチャンネルで放映している動画をまとめた映像を見ることもできます。
川崎市地域環境共創課担当課長の西村和彦さんは「川崎の環境の歴史を当時の写真や映像などから振り返って、知っていただき、未来の環境について自分に何ができるかを考え、行動に移すきっかけにしていただけたら」と来場を呼びかけています。
この100年で川崎市がどのように発展を遂げ、その間にどんな環境の変化が起こり、市民や企業、行政がどんな取組をしてきたのかが、とてもよくわかる企画展です。この機会にぜひ訪れてみてはいかがですか。
会期と会場
【会期1】かわさき宙(そら)と緑の科学館
日程:7月27日㈯~8月25日㈰
会場:かわさき宙(そら)と緑の科学館2階展示室
住所:多摩区枡形7丁目1番地2
かわさき宙(そら)と緑の科学館ウェブサイト
【会期2】富士見公園パークセンター
日程:10月19日㈯~11月17日㈰
会場:富士見公園パークセンター(全国都市緑化かわさきフェア会場内)
住所:川崎区富士見2丁目
富士見公園ウェブサイト
【会期3】麻生市民館
日程:12月6日㈮~18日㈬ 10時から17時まで
会場:麻生市民館2階ギャラリー
住所:麻生区万福寺1丁目5番2号
麻生市民館ウェブサイト
【会期4】富士見公園パークセンター
日程:3月22日㈯~4月13日㈰
会場:富士見公園パークセンター(全国都市緑化かわさきフェア会場内)
住所:川崎区富士見2丁目
富士見公園ウェブサイト
- 休館日及び麻生市民館以外の営業時間は、各会場の施設に準じます。
- 入場無料