早川自治会館で2月10日(土)、「綾瀬早川・河童寄席」が開催される。午後2時開演。入場無料。真打の落語家に学んだアマチュア4人が舞台に上がる。
同寄席は、「麹屋一門落語十番勝負第二十一弾〜早春〜」と題し行われる。「麹家ペイ太郎」の名で活動する川野要嗣さん(早川城山在住・50歳)が企画した。
会社員である川野さんが落語に興味を持ったのは、一昨年。昨今の落語ブームで、プロの舞台を見に行ったのがきっかけだった。
若い頃、モノマネやコント、漫才でテレビに出演した経験を持つ同氏。「お笑いは若者、漫才は年配」という固定概念があったが、会場が揺れたと感じるほどの笑いに包まれる落語の魅力に、すぐとりこまれた。
その後、月に一度は落語を見に行ったが、かつての血が騒ぎ「自分もあの舞台に上がってみたい」と学べる場所を模索。「日テレ学院」で真打の三遊亭とん馬さんの指導を受けられることを知り、すぐに門戸を叩いた。同氏が名乗る「麹家」は、ここで学ぶ生徒が使う屋号だという。
落語の魅力は演者の個性
同学院では3カ月で一つの噺を教え、終わると舞台で発表する。高校生から70代まで幅広い層が趣味として学びに訪れ、川野さんも5つの噺を覚えたそう。
同じ趣味を持つため仲間で活動する人たちが多く、川野さんもこれに混ざり舞台に。また、綾瀬でも子ども会や老人施設、小学校などで落語を披露していたが、今回、学院の仲間を招き念願だった地元での寄席を実現した。
落語の魅力は、一つの噺を演者がいかに個性を出し面白いものにできるか。手ぬぐいと扇子だけで表現する「所作」や話し方に加え、前ふりのネタとなる「まくら」、落語中に演者が盛り込むギャグ「くすぐり」でいかに観客を楽しませることができるかなどが見どころだという。
「初めての方でも楽しめる、落語の魅力を伝えられるものにしたい」と川野さんは意気込みを話した。
問合せは川野さん【携帯電話】090・6021・4020へ。