秦野市立西公民館(猪俣武司館長)で、「御殿飾り」や「親王飾り」のひな人形が展示されている。市民から寄贈されたものや職員が所有するもので、大正から昭和にかけてのひな飾りの違いを楽しむ事もできる。展示は3月15日(木)まで。
御殿飾りとは、京の御所・紫宸殿(ししんでん)になぞらえた館の中に一対の内裏びなを飾るもの。江戸時代後期以降、西日本を中心に広まったが、高度経済成長期に関東の段飾りが普及するにつれ、姿を消していったという。
来館者は珍しい御殿飾りを見て立ち止まり、そばにしゃがんで見入る子どもたちもいるという。
猪俣館長は「家庭での年中行事が少ない今だからこそ十五夜やどんど焼きを始め、今後も大切にしたい」と話している。
問い合わせは同館【電話】0463・88・0003へ。