ルニコの夏祭りの余韻
ワシは食いしん坊だと思われとるが、決して大食いではない。
普通の人の2倍ぐらい食うだけで、実はちょっとずつ色んなメニューを食うのが好き。
この夏はルニコの夏祭り仲間と濃密で楽しい時を過ごさせてもらった。
そのおかげで前回の原稿はルニコの夏祭りだけで1本書き上げてしまった。
こんだけSUPをやりまくっとるのに未だに122キロはある。
それでもこの夏のSUPダイエットのおかげで8キロ近くは痩せた。
それでも今から20キロ痩せてもまだ100キロオーバーなのだ。
つまり人の2倍の体重だで2倍食っても普通って訳。
ルニコでバースデーディナー
そんなワシは8月18日に生まれた。イメージ通りの夏男である。
7月からルニコのシェフやマネージャーとは夏祭りの打ち合わせやレコーディングで毎週のように会っとった。
だでワシのバースデーディナーがルニコに決まったのは自然の流れだった。
いつも一緒に飲んどる仲間のお店ってことで、いつもの赤いTシャツと短パン、ギョサンでまたしてもお店に行ってしまった。(笑)
お店に入ったらマネージャーが普段と全然違う立ち居振る舞いでビシッと案内してくれてちょっと緊張した(笑)
いつも飲んどる時とは別人なんだもん(笑)
まさに一流フレンチの支配人の顔だった。
この日のディナーのコースはこんなメニュー!
ワインはソムリエである支配人にお任せした。
コースのスタートは「アミューズ色々と・・・」という名前の通りほんとに色々と楽しめて最初から大満足。
冒頭でも書いたが、少しずついろんなものを食うのが実は好きなんよな。
だでイメージないかもしれんがフレンチは好きなんよ。
この選り取り見取りの中でも特に唸ったのが魚のフリッター。
写真を時計に見立てて10時のあたりにある緑色のソースとのハーモニーがめちゃ美味かった。
続いてずわい蟹の冷製パスタ!?かと思いきや何と素麺。
黒文字という香り高い木の香りが効いとって初体験の旨さだった。
スター故に全てのピントはワシに合ってしまう。
手前の葉っぱが黒文字。本当にいい香り。
それにしてもフレンチで素麺をこう使うなんてビックリ!
なんじゃーこりゃー!?
根セロリのムースとずわい蟹とホタテにキュウリのソースをマリアージュさせた天才的なメニュー。
こんな組み合わせってどうやって思いつくんだろう?
天才と呼ばれる原シェフの才能が爆発!
フォアグラとカボチャってこんなに合うんだ。
濃厚な舌触り同士が絡み合って極上のハーモニーを味わえた。
もはや芸術としか言いようがない。
料理は音楽と似とると思うが、ワシは音楽家としてここまで高い領域で音の組み合わせを操れとるだろうか!?
一流の料理は味を堪能しながら音楽に捧げた我が人生にまで思いを馳せられるのもいい。
鮑と玉ねぎの五段活用!?
プリプリの鮑といろんな形になった玉ねぎの奇跡の出会い。
実はワシが玉ねぎが大大大好き。
「判治さん大好物は?」と聞かれたら本音を言えば玉ねぎと言いたいぐらい大好物。
もちろん肉も魚も大好きなんだが、意外にも野菜好きでその中でも特に玉ねぎが好き。
そんな玉ねぎ様が高級食材のアワビを従えてこれでもかってぐらい輝いとった。
バンドはボーカルが中心だし一番目立つ。
でも音楽通はボーカルだけじゃなく、バンドメンバーそれぞれの実力やメンバー間のせめぎ合いを楽しむ。
このメニューのボーカルはもちろんアワビだが、いろんな状態の玉ねぎがそれぞれに絡み合って最高のバンドサウンドを奏でとった。
鮃のガスパチョソース!
鮃の上に生ハムと焼きナスが乗っとるんよ。
このガスパチョソースに支配人が合わせてくれた白ワインがピッタンコでこれぞマリアージュだった!
このメニューから白ワインになったんけど口に入れた瞬間、全てが完成した。
ワインも料理の一部、つまりはバンドメンバーって訳。
もうウハウハ大満足!
もうすでに大満足状態なのに、ここからがメインなんよ!
ワシは仔羊のローストをチョイス!
もう言葉にならん。
BBQで肉を焼くことには自信はあるが、ワシはしょせんアマチュアだ。
一流のプロが焼いた肉は全然違う。
肉の焼き加減はもちろんだが、フレンチはソースと言われるだけにどのソースも素人には想像もできん深い味わいなんよ。
カミさんは京鴨のロースト!
こんなに旨い鴨は初めてだ。
色も鴨というより豚肉っぽい綺麗なピンク。
京鴨ってのは特別丁寧に育てられた鴨なんだってね。
アンコールで和牛イチボの炭火焼きも出してもらっちゃった。
実は相当腹一杯だったんけど、最後にイチボの濃厚なステーキでダメ押しの満塁ホームランで完全に仕上がった。
ここで付け合わせがシンプルなキュウリの叩きってのも憎い。
本来は別の付け合わせのはずだが、アンコールってことでさっぱりキュウリの叩きを持ってくる心遣い。
原シェフは豪快に見せて繊細な心配りの人なんだろうなってこのキュウリの叩きで実感したよ。
仕事以外の時はただの呑兵衛だけど(笑)
スイカの上にライチとレモングラスの絶品シャーベット!
スイカアレルギーのカミさんのために特別メニュー。
パイナップルのデザートでさっぱりして大満足!
ってところでバースデープレートが!
似顔絵入りがまた嬉しいねー。
チョコ好きだでしっかり食った(笑)
ワシはコーヒー、カミさんはさっきの黒文字のお茶!
お茶菓子はフレンチらしくマカロンも!
原シェフと三浦マネージャーと!
このルニコの両輪2人が今後も茅ヶ崎の飲食業界を引っ張っていくんだろうな。
普段はただの呑兵衛だけど(笑)
料理と音楽は似とる!?
バンドでデビューする前はオムライス専門店のシェフとか串焼き屋とか仕出し屋でバイトやっとったもんで音楽業界では料理自慢だった。
CDTVでベッキーにオムライスを作って告白する企画があったり(笑)
他にもテレビ番組で料理を作る機会も多かった。
カミさんも栄養士だで判治食堂(我が家で開催するホームパーティー)のメシはいつも大好評。
でも茅ヶ崎に来て一流の料理人と友達のように付き合わせてもらうようになって改めてプロってのはどすげーなあと実感させられとる。
料理と音楽はやっぱ似とるんよ。
どんだけ高尚なモノを生み出そうが受ける側がそれを理解できなければ成立しない。
自分が本当にいいと思うモノと、受け手側がどう受けとるかも想像しながら絶妙な匙加減で作品を生み出していく。
だで下手すると音楽やっとる人より料理人と飲んだ方が音楽の発想が湧くんよな。
業種が違うから変に力が入らず素のまま付き合えるってのもいいんだろう。
だで茅ヶ崎では音楽関係よりも料理関係の方が友達が多いんかもね(笑)
友達だからとか一切関係ない。
同じ芸術家として尊敬できるから恥ずかしいぐらいの絶賛になってしまったがこれが芸術に対してのあるべき自然の姿なんよ。
ワシも音楽のプロとして現時点で満足せずもっともっと高みを目指したい。
毎朝のように茅ヶ崎の赤い烏帽子岩として人生を楽しみながらね。
ルニコアオーミナミでのバースデーディナー
「ルニコの夏祭り〜茅ヶ崎、夏の風物詩」はApple MusicやSpotifyでも聴けるし、インスタやTikTokのリールやストーリーでも使えるんでじゃんじゃん使って欲しい!
https://big-up.style/USuuG8X68V
ハンサム判治プロフィール
茅ヶ崎在住の海の上の絶叫詩人、音楽プロデューサー。
ハンサム兄弟/デブパレード/HANZI BAND/ゴリラ人間ズのボーカル、ウクレレ大使。
SUPで烏帽子岩に行って歌う姿から「茅ヶ崎の赤い烏帽子岩」と呼ばれるようになる。
「NARUTO」「CR天才バカボン」等のアニソン、「グリコカフェオーレ」「ロッテWAVE(松井秀喜)」「JR東日本」等のCMソング、プレステ「ギタドラ」のゲーム音楽などを手がける。
NHK Eテレアニメ「オトッペ」のCDを自ら経営するハンサムレコーズからリリースするなど子どもの音楽教育にも深く関わる。
小田原発、眉村ちあきボーカルで全国の水産業を盛り上げるための応援歌「オー!サカナ!!」のアレンジ、レコーディング、サウンドプロデュースを手がけビートメイカーとしてもメジャーデビュー。
2021年茅ヶ崎移住を機に地域密着型レーベル「湘南レコーズ」を設立し湘南地域から世界に通用するアーティストを排出するプロジェクトをスタート。
6歳児から69歳までの地元アーティストや茅ヶ崎支援学校の生徒と卒業生もプロデュースし歌手デビューに導く。
現在も音楽プロデュース業と並行して、絶叫青春ジャズバンド「ゴリラ人間ズ」を中心に自らの音楽活動も精力的に展開している。
2024年11月23日開催の「ワンオーシャンフェス」と2025年1月26日開催の「湘南ウクレレフェス」という2つのフェスの主催者として、茅ヶ崎をもっともっと音楽の街として盛り上げるために奮闘中!