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<ミセス・ミズアース 石黒あかねさんの茅ヶ崎暮らし>自信を持つと、人生が変わる…「ミセスアース」の経験が変えた人生

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<ミセス・ミズアース 石黒あかねさんの茅ヶ崎暮らし>自信を持つと、人生が変わる…「ミセスアース」の経験が変えた人生

茅ヶ崎市内在住 石黒 あかね(いしぐろ・あかね)さん
茅ヶ崎市出身。会社員を経て、2007年からタイ・バンコクに在住。2011年に帰国後、会社員の傍らタイカービング教室を主宰。2020年、「ミセス・ミズアース・ジャパン2020」に出場してグランプリを受賞し、12月1日から7日までフロリダ州オーランドで開催予定の「ミセス・ミズアース2020 世界大会」日本代表となっている。モットーは「明るく楽しく美しく」。

2020年9月に開催された「ミセス・ミズアース・ジャパン2020」。21歳以上の既婚者を対象とする「ミセス」部門でグランプリに輝いたのが、茅ヶ崎市内在住の石黒あかねさんです。

グランプリ受賞後、地元・茅ヶ崎で「新たな一歩」を踏み出している石黒さんに、インタビューしました。

「グランプリはゴールではなく、通過点」

普段、県内の企業で働く石黒さん。会社員として仕事に打ち込んできましたが、ルーティンに陥りがちな毎日に「このままでいいのだろうか…」という疑問を感じていたといいます。

「仕事だけでなく、自分の人生にとって、プラスアルファになるようなことがしたい」。そう思っていたとき、知人から「『ミセスアース』に出てみないか」という誘いが。勇気を出し、一歩踏み出してみることにしました。

仕事や家事の合間を縫いつつ、ウォーキング・ポージング・英語スピーチなどのレッスンをする日々は、けっして楽ではありません。しかし、これまで感じたことのない充実感に包まれ、日々に張り合いが生まれたといいます。

そして、迎えた本番の日。毎日の努力は、「グランプリ受賞」という結果として、形になりました。

「コンテストがなければ、普通の生活が続いていたかもしれない」。挑戦することのすばらしさをかみしめつつ、そう振り返ります。

グランプリの記念に撮影。ミセスアースのティアラが輝く

これまで感じたことのないような、大きな充実感と達成感をもたらせた「ミセスアース」での経験。しかし、グランプリを受賞したことは、しばらく会社に隠していました。「グランプリはゴールだと思っていました」と当時の心境を振り返ります。

しかしのちに、「グランプリはあくまで通過点でしかない」ということに気が付くことになります。気づかせてくれたのは、「せっかくグランプリを獲って夢を叶えたんだし、こんどは誰かの夢を叶える存在になってみたら」という友人の言葉がきっかけでした。

石黒さんは、コンテスト出場によってもたらされた人生の変化を思い出しました。

生き生きとした毎日を送ることができるようになったこと。

たくさんの魅力的な人と出会ったこと。

そして、「人生が変わっている」という実感が得られるようになったこと。

「出場しなければ、何事もなく毎日を過ごしていた。私なら、『一歩踏み出すこと』のすばらしさを伝えることができるかもしれない」。石黒さんは、地元・茅ヶ崎を拠点にして、活動を始めることにしました。

茅ヶ崎館での撮影会をプロデュース

石黒さんがまず始めたのは、茅ヶ崎館での「撮影会」です。

茅ヶ崎館とは、茅ヶ崎市内中海岸にある日本旅館で、日本映画界の巨匠・小津安二郎監督が愛したことでも知られています。現在も多くの映画関係者が利用しており、「ハチミツとクローバー」「ちはやふる」といった映画のロケ地としても使われました。旅館としての運営はもちろん、映画上映会やコンサートといった地域に根付いたイベントも行っています。

同館の5代目・森浩章さんと石黒さんは、学生時代の同級生。「茅ヶ崎を盛り上げたい」という互いの思いが響き合い、撮影会の企画が立ち上がりました。

フォトグラファーとして招いたのは、「撮られると自分が好きになれる」「人生が180°変わる」と評判の塚本ダイさん。そしてヘアメイクやメイクアップ、衣装などを担当したのは、茅ヶ崎共恵のスタジオ・Puamana(プアマナ)です。

可憐に、あるいは高雅に、またあるいは妖艶に…参加者らはさまざまな衣装を身にまとうことで、「知らなかった自分」と出会うかのような体験を、茅ヶ崎館ですることができました。

茅ヶ崎館でモデルとなった石黒さん

写真に撮られることは、自意識に良い影響を与え、自分に自信を持つきっかけになるといいます。

この企画を着想したのは、ほかでもなく「ミセスアース」のステージに立ったことが契機。参加者からは、「撮られるのが楽しかった」と、好評の声が寄せられました。

茅ヶ崎の魅力を再確認したのは「大人になってから」

生まれた時から茅ヶ崎に住む石黒さん。じつは茅ヶ崎の魅力を再確認したのは「大人になってから」。「海が近くても、ほとんど行かなかった。ありがたみもよくわからなかった」と振り返ります。大学時代は「もっと都会がいい」と、都内の大学に通っていました。

しかし18年前、考えに変化をもたらすある出来事が起こります。それは、茅ヶ崎で毎年5月に行われる一大イベント「湘南祭」で見た、フラのステージでした。

「美しい」ーー。

人がこれほどの動きができるのか。こんなに人の心を動かす表現があったのか。ステージで美しく踊る様子に魅了され、そしてフラの文化が根づく茅ヶ崎の土地柄にも、興味が湧いてきたといいます。

「身近に、こんな素敵な文化があったんだ」。それ以来、フラは大切な趣味のひとつとなりました。

裸足で踊ることで大地を感じ、自然と一体化すること。石黒さんはフラの魅力をそう表現します。

「裸足で踊れるビーチを守りたい」という思いから、環境保全活動にも力を入れるように。また地元農家と協力し、有機栽培の推進・啓発を行うなど、自然と調和した活動も実践しています。

フルーツカービングの教室を開催し、地元で実現する「私らしい生活」

茅ヶ崎は、知れば知るほど魅力的。

夫の仕事の関係で2007年ごろから過ごしたタイでの経験は、地元の魅力を再発見する大きな機会になりました。

現地に流れていたのは、のんびりとした良い雰囲気。「ワーカホリックぎみだった」という石黒さんは「息抜きをしながら過ごすことの大切さ」を知ったそうです。

数年後、茅ヶ崎に帰ってきて感じたのは、タイと共通するのんびりした空気感でした。「一旦茅ヶ崎を離れたことで、魅力がわかった」と振り返ります。

またタイで出会った「フルーツカービング」は、今も続く大切な趣味。フルーツや野菜に、ペン先のようなナイフで、花などのデザインを美しく掘り上げるタイの伝統工芸です。卒業証明書である「ディプロマ」を取得し、現在は茅ヶ崎で教室を開き、その魅力を伝えています。

フルーツカービングの作品

自分が笑顔になれば、周りも笑顔になる

It’s wonderful to live brightly,happily,and beautifully.
This is my favorite motto.
I totally believe that beauty brings everyone smile. smile brings peace to the world.
「明るく楽しく美しく」これが私のモットーです。
美は全ての人を笑顔にします。その笑顔は世界に平和をもたらします。

これは「ミセス・ミズアース・ジャパン」で石黒さんが行ったスピーチです。

コロナ禍となり、人々の表情がマスクに隠れてしまう日常の中、石黒さんは率先して笑顔でいることを大切にしました。そして、笑顔でいるためには、自分に自信を持ち続けることが大事だといいます。

「自分に自信がつけば、笑顔も増える。自分が笑顔になれば、周りも笑顔になる」

これはコンテストを通じて得られた最大の学びです。

現在は会社でもグランプリを公言。「自分らしさ」を、よりいっそう大切にしています。

「自信を持ち、いきいきと過ごすための方法を、茅ヶ崎で伝え続けていきたい」。石黒さんは、笑顔でそう話してくれました。

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公開日:2022-08-08

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