藤沢市を拠点に活動する小学生マーチングバンド「湘南ドルフィンズ・マーチングバンド」は、60年余り前に本町小学校トランペット鼓隊として発足し、地域バンドに生まれ変わって今年で30年を迎えます。子どもたちに楽しい思い出を作り、地域にエールを送る存在として、多くの方に愛されてきましたが、新型コロナ禍を経て、運営費用の圧迫が課題となってきました。
- そこで、子どもたちの笑顔のために、クラウドファンディングに挑戦しています。代表の西貝成一さんにお話しを聞きました。
現在約60人が所属し、『みんなでワクワク楽しい』を合言葉に活動しているドルフィンズ。学校のクラブ活動の民営化や、放課後児童クラブの草分け的存在でもあります。メンバーは藤沢市を中心に神奈川県内の児童が参加しています。
楽しむだけでなく、毎年JMBA日本マーチングバンド協会主催の大会にチャレンジし、全国大会に10年連続16回出場。2022年、2023年、2024年と3年連続金賞を受賞しました。
大会以外にも、マーチングを通じて地域の人たちとの交流を深め、様々なイベントに出演しています。
藤沢市民まつり 、秋葉台文化体育館「マーチングフェスタ」、藤沢駅周辺「大パレード」、市民会館「ブラスクルーズ」、その他、商業施設のゴールデンウィークやクリスマスなどでも演奏しています。
今なお続く新型コロナ禍の影響
新型コロナが流行する前は100人近いメンバーが所属し、出演機会も多く興行収入や会費で運営をしていました。コロナ禍は過ぎましたが、多くのスポーツクラブ同様に、メンバーの減少が続き、以前のメンバー数には達していません。
会費収入は減少していますが、「気軽にマーチングや音楽活動ができるように」との思いから、月謝4000円という低価格や、兄弟・姉妹の会費は2人目半額、3人目から無料という特典は変えずに継続しています。
環境や予算が決して十分とは言えないなか、30年間活動を維持してきました。2023年度に地元企業の「ニッセイエコ」さんの支援があり、長年使い込んだ楽器の一部を新調することができましたが、楽器車や楽器の修理費が運営費を圧迫し、会費で補うのが難しくなっています。今シーズンは1か月間、楽器車を動かせない・大型楽器を降ろせない緊急事態も発生してしまいましたが、子ども達・スタッフ・保護者が一丸となり工夫した練習を重ね、さらにその間の楽器移動をニッセイエコさんに支援していただき、本番を迎えることができました。
クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げました
◎楽器運搬用トラックの維持費
活動に欠かせない楽器移動手段のトラック、通称「ドルトラ」。20年走り続けて悲鳴を上げており、故障と修理を繰り返しています。月謝の中から保守費用を捻出してきましたが、保護者の負担だけでは成り立たず、支援費用をトラック関連の費用に充てる予定です。
◎30周年記念事業のコンサート
2025年2月22日に30周年記念事業コンサートを実施します。お世話になった皆さんや卒業生たちによる交流。合唱、吹奏楽、雅楽を予定しています。クラウドファンディングにご協力いただいた皆さんもご招待予定です。
◎楽器のメンテナンス費用
30年使い続けた楽器たちは老朽化が進んでいます。一部の楽器を新調いたしましたが、ほとんどの楽器は代が変わっても大切に大切に子どもたちがお手入れしながら使ってはきました。修理やメンテナンスが必要となっています。
◎メンバー募集の広報費用
今まで保護者の声がけと一部協力店舗にポスターを貼らせてもらい、大会前の1月から6月にメンバー募集をしてきましたが、今年からいつでも加入できるよう体制を整えました。しかし、募集時期を延ばすだけ十分な募集は難しく、新しいメンバーを迎えるための広報活動が必須となってきました。今までほぼ人力で実施してきた募集活動をSNSや広告掲載などを行い、メンバー募集を強化していきたいと考えております。
末永く愛されるドルフィンズのために
クラウドファンディング目標金額は60万円。期間は2025年1月6日(月)午後11時まで。「今後も末永く地域の皆様に愛されるマーチングバンドとして存続していくために、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます」と西貝代表は呼びかけています。
クラウドファンディング期間の終了後も、地域からの支援を受け付けています。
詳しくは、西貝成一代表 【電話】0466-24-3019(クラジャ内)
または下記のアドレスへ。
【湘南ドルフィンズ・マーチングバンド】
http://www.shonandolphins.com/
【クラウドファンディング詳細】