“プラネタリウム”で知られる藤沢市湘南台。賃貸住宅複合施設の完成を目指す「藤沢市湘南台プロジェクト」の地鎮祭が、きらぼし銀行湘南台支店跡地(藤沢市湘南台1丁目9-5)で執り行われました。建物は地上14階建て。完成は2027年春の予定です。

湘南台と言えば「プラネタリウム!」がそのひとつ
これは、湘南エリアの価値向上をめざした建設・不動産事業を展開する「株式会社丸山アーバン」(本社:藤沢市藤沢/ユーミーらいふグループ)と、デザイン×不動産価値のリノベーションを手掛ける「株式会社ブルースタジオ」(本社:東京都中央区築地)がタッグを組んだプロジェクト。
「風土」「地域」「文化」に“根ざす”というコンセプトを掲げデザインした住宅『nezasuhouse(ネザスハウス)』シリーズの新規事業計画。両企業のタッグは、今回で6棟目。
湘南台公園の「緑」と調和した施設

資料提供/株式会社ブルースタジオ・株式会社丸山アーバン
藤沢市の資料によると、1955年(昭和30年)頃までは水田や畑などの「農村」が広がっていた湘南台。

資料提供/株式会社ブルースタジオ・株式会社丸山アーバン
建設予定地である、国道467号線を挟んだ向かいには、そんなかつての湘南台の「緑」を彷彿とさせる緑豊かな「湘南台公園」があります。
そこで今回のプロジェクトでは、かつて農村であった湘南台のまちを再現しようと「農」や「緑」テーマに展開。グリーンな建物外観、地域交流もできるポケットパークやテラス、大階段を設計するなど、湘南台公園と調和のとれた“緑ゆたかな丘”の誕生を目指します。

建設予定地の目の前にある湘南台公園
各階の内容・設備は以下の通りです。
- 4階-14階:1LDK/2LDKの賃貸住宅28戸
- 3階:湘南台公園を眺望できる屋外廊下・事務所2区画
- 2階:1階の大階段でつながるテラスに面したライフスタイルテナント2~3区画
- 1階:湘南台公園と国道に接続するポケットパークのある飲食店舗・丘のような大階段
プラネタリウムのある湘南台市民センターの開設とともに1989年(平成元年)に誕生し、今やベッドタウンとなった湘南台地区。一方、湘南台文化市民図書館のほか、湘南台駅が最寄りである大学もあることから多くの学生が駅前を行き交うなど、教育文化の香り高いまちとしても知られています。
地鎮祭には、プロジェクト関係者約30人が参加。六所神社(大磯町)禰宜・柳田崇道さんが完成までの安全を祈願。また、各企業代表者による工事の安全と建物の繁栄を願い「鍬入れ」が行われました。

プロジェクト企業「株式会社丸山アーバン」代表取締役社長の西山和成さん(左)と「株式会社ブルースタジオ」専務取締役・クリエイティブディレクターの大島芳彦さん
2026年に50周年を迎えるユーミーらいふグループ。「地元藤沢で行われる大きなプロジェクトです。まちのランドマークとなるような湘南台地域の価値向上、駅周辺の賑わい創出につなげていきたいです」と株式会社丸山アーバン代表取締役社長の西山和成さん。
「教育文化が根付き、交通アクセスも魅力の湘南台。地元の大学や農家さんはじめ地域の皆さんと一緒に完成を目指していきます。楽しみにしていてください」と株式会社ブルースタジオ専務取締役・クリエイティブディレクターの大島芳彦さん。

湘南台公園の緑が見える(写真中央)
2年間の建設期間中には、地元の農家さんを招いたワークショップなども企画予定とのこと。かつての湘南台の原風景を地域の皆さんと手を組み、地域に根差した、「緑ゆたかな丘」の完成を目指します。

地鎮祭参加者企業メンバー