取材してきたひと:ご当地ギフトPR隊ロボ「R-TN」
ガガガー!こ、これは、すごい…!藤沢市公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」を”家族”に迎え、まちのPR活動に取り組むのが、片瀬海岸で手作り雑貨店を営む平山直美さん。市のイベントに愛用のぬいぐるみを連れていっては、SNSで発信しているんだ。夢は「ふじキュン♡を世界一有名にすること」と柔和に語る、そのお店に潜入してきたぞ!
一目惚れ、そして“家族”に
ぬいぐるみにバッグ、帽子にキーホルダー、カプセルトイの中に入った缶バッジ。商業ビルの一角にある8帖ほどの店内には、ふじキュン♡グッズが所せましと並んでいる!
- 画像クリックすると拡大して見られます
- 帽子
- エコバッグ
- トートバッグ
- パスケース
2017年8月に手作り雑貨店「Waku Waku Garden江ノ島(ワクワクガーデンえのしま)」をオープンした平山さん。地元作家が創作したアクセサリーや食器などの委託販売を担いながら、ふじキュン♡グッズの販売も手掛けているんだ。ふじキュン♡通販サイトはコチラ。
調査メモ
そもそもふじキュン♡は、シティープロモーションの一環として市が全国公募でデザインを募り、市民投票を経て、2015年に市公式マスコットに決定。事前に市に申請すれば、無料で商用利用できるから要チェックだね!詳細はコチラ。
「開店当初は認知度が低かったけれど、今はみんなかわいがってくれる」。コロナ禍を経て、グッズを目当てに訪れる来店者も増えたそうだ!
出会いは突然でした。きっかけはまちでセーリングをテーマにしたステッカーを見かけたこと。「めちゃ惚れした」と電気が走るような衝撃を受けたと言います。
もともとご当地キャラクターが好きで、「グッズはないかな?」と市に問い合わせたものの非売品と分かり、手作り雑貨店を営んでいることを伝えると「作ってみては?」と逆にアドバイスを受けたそう。
以来、思いつく限りの商品を生み出してきました。
いつも一緒。乙女チック街道まっしぐら
お客さんに人気なのは、大小3つのサイズがあるぬいぐるみ。平山さん自身も大好きで、いつも一緒に過ごす「家族のような存在」です。※ぬいぐるみはヤフーショッピングでも購入可
調査メモ
市が主催するイベントに出かけ、ぬいぐるみが楽しむ姿をインスタグラムで投稿すると、大きな反響がありました。日々の投稿は生活スタイルの欠かせない一部となり、ふじキュン♡の普及活動はライフワークとなりました。
平山さんが愛用するふじキュン♡はいつも黄色いバッグを肩にかけています。
「藤沢市をもっと有名にするため活躍してほしい」と、2024年11月にはぬいぐるみ22体を市に寄贈。鈴木恒夫市長は「まちがふじキュン♡だらけになったら面白い」と感謝していました。
ぬいぐるみは市内の公民館や図書館、病院などでみんなを待ち構えていて、今では癒しを求めて外国の観光客が一緒に撮影する姿も見られます。
一体何がそこまで“ふじキュン♡愛”をかきたてるのでしょう?
ふじキュンの魅力について平山さんは「全部」とした上で、「辛い時や心が病んだ時、不思議と心が癒される」と言って喜色満面の笑みを浮かべます。そして、ぬいぐるみを買い求める来店客には「お迎えありがとう」と伝えるようにもしています。
将来の夢は「ふじキュン♡ミュージアムを作ること」。大好きなふじキュン♡に囲まれる。そんなうっとりとした情景を頭に思い描きながら生活しています。
ふじきゅん♡通販サイトはコチラ
本格的な作品もずらり、洋服・小物のDIYも
江の島をモチーフとした木目込みアート。記者は周りの声も気にならなくなるほど、その絵に目を奪われました。ふじキュン♡グッズ以外にも、ビーズのストラップやポーチなど手の込んだ作品も販売されています。※画像内にある表示価格は2025年5月7日撮影時点のもの
洋服やアクセサリーの直し、仕立て、リメイクといったDIYも随時受付中。
ふじさわ観光名産品に湘南サザエのアレンジメント
市は和菓子、洋菓子、食品などさまざまなジャンルの優れた品を「ふじさわ観光名産品」として認定しています。平山さんが手掛けた「湘南サザエのアレンジメント」もその一つです。
江の島でとれるサザエの殻の再利用を考え、アーティシャルフラワーや海岸にある貝や流木でアレンジ。江の島に訪れた思い出をサザエに込めて持ち帰れる一品となっているんだって!
冷めやらない「LOVE」
「見て見て、ハートのしっぽ」。取材中、終始ふじキュン♡に優し気なまなざしを送る平山さん。まだまだ、ふじキュン♡に対する愛は熱を帯びるばかりですな。