糖度12度以上の甘さが特徴のハウスミカン「湘南の輝き」の出荷が6月26日、大磯町生沢のJA湘南大磯柑橘選果場でスタートした。
「湘南の輝き」はJAが2005年に商標登録したブランドミカン。収穫時期を早めるために、温室内を11月頃から暖め、水切りなど潅水管理を徹底したり反射シートでまんべんなく太陽光を当てることで糖度を高めている。糖度や酸度の出荷基準を設けており、甘みと酸味を楽しめるのが特徴だ。露地ミカンより3カ月早く収穫でき、お中元など贈答品としても珍重されている。
大磯町と二宮町の農家4戸が加入するハウスみかん組合の守屋隆組合長は「今年も甘味と酸味の両方を楽しめるおいしいミカンができた」と太鼓判を押す。
ミカンはハウスの中と外気との温度差で色付いていくといい、「今年は気温が高いので皮の色付きにはやや不安がある」と守屋組合長。「とはいえ、中身にとっては良い気候だったので、味は上出来。たくさんの方に食べてほしい」と話していた。
出荷は8月末まで、約20トンを予定。「湘南の輝き」は、JA農産物直売所や県内のスーパーマーケットで販売している。