数十年に一度だけ花を咲かせるといわれる熱帯原産の多肉植物「リュウゼツラン」が、海老名市中野の清水達也さんが所有する農地で開花し、見ごろを迎えている。
このリュウゼツランは、清水さんの祖父が50年ほど前に自宅の庭に植えたもの。大きく成長する中で、20年ほど前に現在の場所に植え替えた。4月末ごろから茎が生え始め、その後に急激な成長を見せ、現在の高さは約8メートルに及ぶ。
7月10日ごろに下の方のつぼみから黄色く筒状の花が咲き始め、10日間ほどかけて上部へと広がっていった。花からは清水さんいわく「甘く、石油のような独特な香りがする」という蜜がしたたり落ちており、周辺には蜜を求める昆虫が多く飛んでいた。
清水さんは「つぼみをつけてからなかなか花が咲かず、途中に台風もあって倒れないか心配だった。無事に咲いてくれた花を見た時は、とても感慨深かった」と感動を語った。
場所は神奈川西郵便局や入内島交差点の近く。清水園芸直売所付近の温室がある交差点の一角。