戦後間もない時期に活動した小田原ゆかりの劇作家・北條秀司(1902〜96年)にまつわる資料などを公開する特別展が、小田原文学館(南町2の3の4)で開かれている。
北條は、1945年に小田原在住の学生らが結成した市民劇団「劇団こゆるぎ座」の指導を俳優の多々良純(1917〜2006年)らと担い、第1回公演を成功させた。同館では、神奈川を代表する同劇団の創立80周年にあたり、北條の功績を振り返る特別展を企画した。
北條が第1回公演のために高山樗牛(1871年〜1902年)の同名小説を朗読用にアレンジした劇詩『瀧口入道』の自筆シナリオ原稿が初公開されるほか、公演ポスター、パンフレット、北條とこゆるぎ座との交流がうかがえる資料などが並ぶ。
9月15日(月)まで。開館時間は午前10時から午後5時(最終入館4時30分)。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館料250円、小中学生100円。
問い合わせは中央図書館【電話】0465・49・7800。