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写真も音楽もDIYも。茅ヶ崎・香川から人を喜ばせる手段を増やし続ける、もちづきひできさん

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写真も音楽もDIYも。茅ヶ崎・香川から人を喜ばせる手段を増やし続ける、もちづきひできさん

カメラマンとして、アーティストのポートレートやライブ、音楽フェスなどを撮影する一方、音楽活動やDIYにも取り組む、もちづきひできさん。

自宅の家具や空間を自らつくり、その過程をYouTubeで発信。現在は古民家のリノベーションにも活動の幅を広げています。

一見すると異なる写真、音楽、DIY。しかし、もちづきさんにとっては、どれも自分の手で何かを生み出し、人に喜んでもらうための手段です。

さまざまな街を転々としてきたもちづきさんが、初めて「この街にずっといたい」と感じたという茅ヶ崎。香川での暮らしや、これからこの街で実現したいことについて伺いました。

個展を開くことが決まってから、カメラを買った

東京都小平市で生まれ育ったもちづきさん。子どもの頃はサッカーに打ち込み、プロ選手を夢見ていました。

中学生の頃に音楽と出会い、その音楽に気持ちを救われた経験から、「今度は自分が誰かを救う側になれたら」と、音楽の道を志すようになります。

本格的に音楽を始めたのは、大学受験を終えた直後。憧れのバンドのメンバーが使っていたギターを楽器店で見つけ、試奏もせずに購入したといいます。

バンドやソロでの音楽活動を続ける中、SNSに投稿していた何げない写真が、カメラマンとして活動を始めるきっかけになりました。

当時、ライブでお世話になっていたカフェのオーナーから、「写真の切り取り方がいいから、個展をやってみたら」と声をかけられたもちづきさん。すぐに「やります」と答えたものの、当時はまだ本格的なカメラを持っていませんでした。

「個展を開くことが決まってから、急いでカメラを買いました。普通とは順番が逆ですよね」

個展には、かつて一緒に活動していたバンド仲間も足を運んでくれました。その写真を気に入った友人から撮影を頼まれたことをきっかけに、アーティストの宣材写真やライブ撮影など、カメラマンとしての仕事が少しずつ広がっていきました。

現在は、アーティスト写真やCDジャケット、ミュージックビデオ、ライブ、音楽フェスなどを中心に撮影。フェスの現場では、限られた時間の中でステージを撮り、すぐに写真を編集して発信することもあります。

「時間内にいい瞬間を撮影し、その場で仕上げる。自分に課せられたミッションのようで、走り回りながら撮影するのが楽しいんです」

その人の「好きな表情」を残したい

人物を撮影するとき、もちづきさんが大切にしているのは、目の前の人をよく見ることです。

「撮影している人が『この表情が好きだ』と思える瞬間に、シャッターを押すようにしています」

完成した写真を見た家族や友人から、「この人、こういう表情をするよね」「私もこの顔が好き」と言ってもらえることもあるそうです。

「その人のことを好きだと思えないと、いい写真は撮れないと思っています」

一方、音楽では歌詞を大切にしてきました。日々の生活や人との出会いの中に散らばっている言葉を拾い、自分自身の経験を通して表現します。写真では、その人らしい表情を見つける。音楽では、日常の中にある言葉を集める。方法は違っても、どちらにも、もちづきさんが人や暮らしを見つめるまなざしが表れています。

DIYも写真も音楽も、自分でつくるということ

もちづきさんのもう一つの顔が、DIYクリエイターです。かつて職人として働いた経験を生かし、自宅では家具や棚、植物を飾るための設備などを自ら制作。壁一面を使った本棚をつくったこともあります。DIYの魅力は、自分や家族の暮らしにぴったり合うものを自らつくれることだと話します。

「自分の身長にちょうどいい高さにしたり、空いている場所にぴったり収まる棚をつくったりできます。木材を切って、きれいにはまった瞬間が気持ちいいんです」

当初は作業の記録として始めたYouTubeも、奥さまの協力を得ながら発信を続けるうちに、少しずつ視聴者が増えていきました。カメラマンとして培った撮影や編集の技術も、DIYの魅力を伝える映像づくりに生かされています。現在は自宅のDIYにとどまらず、古民家をリノベーションし、新たな住まいとして再生する取り組みにも挑戦しています。もちづきさんは、DIYを単なる家具づくりや住宅の改装とは考えていません。

「DIYは“Do It Yourself”なので、自分でつくってみることですよね。そう考えると、音楽をつくることも、写真を撮って仕上げることも、料理をつくることも、全部DIYだと思うんです」

写真、音楽、空間づくり。もちづきさんが増やしてきたのは、肩書きではなく、人を喜ばせるための手段なのかもしれません。

香川の自宅兼アトリエは観葉植物やDIYで作ったという家具が印象的です。

初めて「この街にずっといたい」と思った

これまで吉祥寺や阿佐ケ谷、八王子、狭山、所沢など、さまざまな街で暮らしてきたもちづきさん。茅ヶ崎に移住したきっかけは、友人たちから「茅ヶ崎が合うと思う」と勧められたことでした。

音楽活動をしていた頃には、バンド仲間と夜中に車を走らせ、茅ヶ崎の海を訪れたこともあったそうです。しかし、当時は自分が暮らす街になるとは考えていませんでした。友人の言葉をきっかけに茅ヶ崎へ目を向け、妻が見つけた香川の物件を内見。部屋を見た瞬間に、「ここだ」と感じました。

「街の空気や、人の雰囲気が、それまで住んできた場所とは違いました。ここにいていいんだよ、と歓迎されているような気がしたんです」

引っ越した初日には、近所の人たちが次々に声をかけてきてくれました。初めて訪れた街でありながら、不思議と安心できたと振り返ります。DIYがしやすい物件だったことも、香川を選んだ理由の一つ。現在は、香川駅周辺を歩いたり、川沿いを散策したり、個性的な住宅を眺めたりしながら、北部ならではの暮らしを楽しんでいます。

「香川駅にはどこか懐かしい雰囲気がありますが、通学する若い人たちもたくさんいます。ノスタルジックな空気と新しさが混ざっているところが好きです」

人に出会い、この街と関わっていく

茅ヶ崎に移住してから、もちづきさんは初めて、暮らしている街を活動の拠点にしたいと考えるようになりました。SNSで「茅ヶ崎でカメラマンとして活動していきたい」と発信すると、その投稿を見た地域の人から声がかかり、撮影やイベントを通じたつながりが生まれていきました。

「これまで住んだ街で、ここを拠点に頑張りたいと発信したことはありませんでした。茅ヶ崎では、この街に関わりたい、何か役に立てたらいいなと思えたんです」

もちづきさんが今後考えているのは、茅ヶ崎の空き家を自ら改装し、写真を撮るだけではなく、人が集い、交流できるスタジオをつくることです。特に撮影したいのは、これまでさまざまな場所で優しく接してくれたという、人生の先輩たち。

「なぜか昔から、おじいちゃんやおばあちゃんによく声をかけてもらうんです。そうした方たちの姿を、自分らしい写真で残していけたらと思っています」

カメラやDIYは、目的ではなく、人と出会うためのツール。これからも活動の形を限定せず、できることを一つずつ増やしていきたいと話します。

最後に、もちづきさんの「#ちがすき」を尋ねると、迷わず「人です」と答えてくれました。

「自分のことを面白がって、声をかけてくれる人がいる。自分のことを好きでいてくれる人がいる街だから、僕も茅ヶ崎が大好きです」

写真、音楽、DIYを通じて、人を喜ばせる方法を増やしてきたもちづきさん。その活動は、茅ヶ崎の人たちとの出会いによって、これからさらに新しい形へと広がっていきそうです。

もちづきひでき

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2026-08-03

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