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「子どもの『あとで』は信用していいのか」子育て日記・その13

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「子どもの『あとで』は信用していいのか」子育て日記・その13

「これ、片づけてね。」

床に広がったおもちゃを指さすと、

「あとで。」

返事がきました。あとで。便利な言葉です。今ではない。でも、やらないとも言っていない。実に絶妙です。

「あとでって、いつ?」

聞いてみました。

「あとでだよ。」

なるほど。こちらの質問が悪かったようです。

しばらくして、もう一度見てみます。

おもちゃはあります。さっきと同じ場所に。本人は別のことをしています。

「片づけは?」

「あっ。」

忘れていたようです。

「あとでやる。」

二回目の「あとで」です。どうやら「あとで」には、おかわりがあります。

夕方になりました。

おもちゃはまだあります。ここまでくると、こちらも気になります。片づけられていないことより、
この「あとで」はいつ来るのか。少し見届けたくなってきました。

夕食の時間。まだ来ません。お風呂。来ません。

そして寝る前。

「あっ!」

ついに来たか。子どもがおもちゃのところへ向かいました。おお。

本当に「あとで」は存在したのです。少し感動しながら見ていると、おもちゃを一つ手に取りました。
そして遊び始めました。違いました。

そういえば自分も子どもの頃、

「宿題やったの?」と聞かれて、「あとでやる。」
と何度言ったでしょう。

あの頃は「あとで」がちゃんと来ると思っていました。
今は、

「あとで連絡します」
「あとで片づけます」
「あとで読もう」

と言ったままのものが、こちらにも結構あります。
急に人のことを言えなくなりました。

翌朝。

床を見ると、おもちゃはありませんでした。

「片づけたの?」

聞くと、

「うん。」

いつ?そう聞こうとして、やめました。

「あとで」は、こちらが見ていないところで来ることもあるようです。
あなたの「あとで」は、ちゃんと来ていますか。

『へんてこ子育て日記』はこちら

住所

神奈川県横浜市

公開日:2026-09-10

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