首都圏からアクセス抜群の秦野市。特にヒルクライムの聖地で、表尾根縦走の拠点である「ヤビツ峠」は行楽シーズンに多くの人が訪れる人気スポットです。今回は秦野市×スルガ銀行(株)の企画「はだくる」で、体力に自信がある秦野市職員2人をナビゲーターにヤビツ峠をサイクリングすると聞いて、記者も一緒に密着取材してきました!
市街地からヤビツ峠まで秋の訪れを楽しみながらグルメ、自然、歴史を思いっきり楽しむスケジュールです。斜面を登っていくのでかなりハードになると思いきや、2人の体力と電動自転車のパワーで最後まで笑顔の絶えない旅になりました。前編に続き、ヤビツ峠の絶景スポット満載の後編スタートです!
スポット一覧
6.蓑毛大日堂
7.浅間神社
8菜の花台
9.ヤビツ峠バス停前
10.ヤビツ峠レストハウス
11.終着地.カルチャーパーク
6.蓑毛大日堂
小蓑毛の鳥居から自転車で進んで10分ほど。「蓑毛大日堂」(秦野市蓑毛721ほか)にたどり着きました。
大山の登山口にあり、山岳信仰の拠点として信仰を集めてきたお寺。蓑毛大日堂ほか3棟は、国登録有形文化財(建造物)にも登録されています。
2人は敷地内を散策。5分ほどたつと手に何か持っている様子。「秋を見つけちゃいました」とにっこりしているので見せてもらうと…可愛らしい松ぼっくりでした!
歴史と季節を感じられるお寺ですね。15分ほど滞在しましたが、ゆっくりと時間が流れていきました。敷地を出て浅間神社に向かおうとしましたが、ここで2人が気になったのが入口にある「仁王門」。立て看板によると、本来なら木造二王立像が配置されていたようですが、現在は修繕中のため搬出されているそうです。
- 取材メモ/大日堂仁王門の木造二王立像は2023年5月23日に搬出され、現在修復作業中です。朽ちた部分の強化や修理部分の色付けなどの作業が行われて、修復期間は全体で4年間を見込んでいます。
二王立像が不在の仁王門も、期間限定のレアな光景なのではないでしょうか?綺麗になった二王立像が帰って来るのが楽しみですね!
7.浅間神社
急勾配と急カーブをもろともせず進んでいく一行。途中、電動自転車のバッテリーを切って体力の限界に挑むなどストイックな一面を見せていました。そんな中、辿り着いたのは「浅間神社(せんげんじんじゃ)」です。
何も知らなければ通り過ぎてしまいそうなこの場所。一体何があるのでしょうか?駐車場の隅に自転車を止め、急勾配の階段を登っていきます。鳥居をくぐり、最初に目に入ったのは社殿のないシンプルな造りの神社でした。
「これ以上は何もないかな?」と思い振り返ると、そこに広がっていたのは秦野盆地を望む広大な景色…!市職員の2人も、取材班も感動のあまり「わあ」っと声が漏れました。
時刻は正午前。太陽の高度も絶妙だったのか、秦野盆地に差し込む日差しもきらきらと輝き幻想的な雰囲気に…。予想していなかった絶景に大満足の2人。「ドラマの撮影地にぴったりだね」と感想を言い合い、浅間神社をあとにしました。
- 取材メモ/ヤビツか峠の絶景スポットといえば菜の花台が有名ですが、浅間神社も間違いなく絶景スポットの一つ。自転車でも車でも行けるので、ヤビツ峠にいく際は一度立ち寄ってみて。
8.菜の花台
隠れた絶景スポットの次は、王道の絶景スポットへ。ヤビツ峠の名所「菜の花台」にやってきました。
この日は天気も良く、バイクでやってきている人もちらほら。「OMOTAN」のロゴをあしらった可愛らしい自転車スタンドもありました。解放感あふれた公園のため、のんびり過ごすことができます。
一方通行の展望台階段を上がり、大パノラマと対面。なんて良い眺めなんでしょう!富士山、相模湾から江ノ島までばっちり見渡せました。あまりにも遠くまで見えるので、「江ノ島ってこんなに近いの?」とついつい錯覚してしまいます。
空気も日差しも心地よく、「最高の日に訪れることができた」と大満足の2人。ここからヤビツ峠レストハウスまでもう一踏ん張りしていきましょう!
- 取材メモ/桜の木も植えられており、春にはまた違った雰囲気が楽しめそうです。秋だけでなく、シーズンごとに訪れたい場所ですね。
9.ヤビツ峠バス停前
ついに「ヤビツ峠バス停前」に辿り着き、喜びいっぱいのナビゲーター2人。素晴らしい持久力で、想定スケジュールよりかなり早く到着しました。標高761mまで、お疲れ様でした!
標高が高いところに来たので、紅葉も始まってきました。駐車場がありますが、平日にも関わらずほぼ満車です。さすが人気スポットですね。近くにはトイレもありました。
さて、ここからはお待ちかねのランチタイム!バス停から階段を上がり、レストハウスへ向かいます。階段は自転車を押して進むことができるので楽ちんです。
10.ヤビツ峠レストハウス
階段を上がり、ついに「ヤビツ峠レストハウス」に到着しました。三角屋根でいかにも〝山の休憩所〟といった可愛らしい見た目をしています。自転車を止め、一行はさっそく店内へ。
2人が選んだのはヤビツ峠名物「丹沢ロイヤルカレー」の季節のポタージュセット。この日は原木シイタケのポタージュでした。
テラス席に案内され、提供を待つこと10分ほど。丹沢ロイヤルカレーが運ばれてきました!
2人は人生初の食レポに挑戦。ポタージュについて、「シイタケって味がします」、カレーは「濃厚な味わいです」とレポートしてくれました。「即興レポートは難易度が高いです!」と苦笑いの2人。食後にゆっくり感想を聞くと、「ポタージュはシイタケの旨味が凝縮された優しい味わい、カレーはスパイシーな香りが食欲をそそり、濃厚で高級感のある味わいです」とのことでした。取材班も同じものを注文しましたが、本当に美味しかったです!
- 取材メモ/丹沢ロイヤルカレーは、学生だった浩宮殿下がお忍びで丹沢を訪れた時に、レストハウス店主の祖母が振る舞ったカレーを再現したもの。各メディアにも取り上げられ、ヤビツ峠を訪れたら必ず食べていただきたい逸品メニューです。
1時間ほど滞在したところで、最後にはお店の前で記念撮影。お店のスタッフの皆さん、丁寧な接客ありがとうございました!
また階段を下りて、ヤビツ峠バス停前に。さて、ここから出発地点だったカルチャーパークまで一気に戻ります!
11.終着地.カルチャーパーク
ヤビツ峠から、再び出発地点のカルチャーパークに戻ってきました。下りということもあり、40分もかからなかったのではないでしょうか?太陽も傾いてきましたね。最後の写真は、カルチャーパーク内の「ペコちゃん公園はだの」で撮影しました。
一日中パワフルに動き回ってくれたナビゲーターのお2人。お疲れ様でした!「はだくる」企画、これにて終了です。