川崎市の貴重な緑の宝庫「生田緑地」。歩くのは苦手ななまけものオバサン55歳ですが、目に優しい緑とマイナスイオンたっぷりな空気は、毎日事務所でパソコンと向き合っている私には必要!と我と我が身に言い聞かせ、暑さの残る生田緑地へ行ってきました。当日は、生田緑地の広報担当、生まれも育ちも川崎の渡辺友貴さん(29)が案内してくれました。
今回は、生田緑地にとても詳しい渡辺さんに教わった生田緑地のあまり知られていない魅力の数々を一挙公開!です。※2018年8月30日現在の情報です
ヒミツその1 森の図書館
緑地内には2箇所、森の図書館と称する木箱が設置してあります。これは、誰でも自由に本を持ってきたり、気に入った本を持って行って読んだり、持って帰ったりできる、ステキな自由な図書館です。
誰かにお勧めしたいステキな本を入れてみてはいかがですか。
ヒミツその2 客車 -Blue Train-
緑地内の中央広場には、実際に上野から青森までの夜行列車として使用されていたブルートレインの客車が置いてあります。かわさき宙と緑の科学館のそばにある蒸気機関車D-51は有名で、小学生の遠足の記念撮影スポットですが、一見地味な客車が実はすぐれモノ。
中に入れる、おまけに座席に座って飲食可!外の景色を眺めながら、冷凍ミカンでも食べればもうすっかり旅行気分です。暑い日には車内天井の扇風機がまわり、寒い日には車体が風を防いでくれます。そして、この車両にはもう一つビックリが。女優の吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」(2018年3月公開・東映・監督 滝田洋二郎)の撮影シーンに登場したのです。まさにこの車両のどこかの席に、吉永小百合さんが座っていたのです。
ヒミツその3 西口広場
生田緑地は東口、西口、北口とありますが、利用者が最も多いのは交通の便が良く大きな駐車場のある東口です。西口は駐車場もありますが、入り口が分かりにくいので比較的空いています。この西口から緑地内に入って行くと西口広場という芝生広場が広がります。
中央広場に比べ人も少なく、起伏があります。この広場は、なんと緑地内で唯一、小型テントや日よけを置いて良い場所なのです。10時から16時までと時間は決まっていますが、お子さんをお昼寝させたりママやパパが休憩するのに、簡易な置き型テントを使えるのは助かりますね。駐車場からも近いので便利です。
この秋にはお弁当を持ってテントでのんびり、が良さそうです。
ヒミツその4 メタセコイアの林
緑地内にあるメタセコイアの林は、その立ち姿の美しさが目を惹き、大好きな方もたくさんいらっしゃるようですが、この植物、実は「生きている化石」なのです。そして、この木がどのような経緯で誰がいつ、何本、この生田緑地内に植えたのかは分かっていません。
そして、常緑樹のような姿ですが落葉樹で、秋には黄色く紅葉するのです。メタセコイアがここまで大きくなった時間の流れや、歴史のロマンを感じながら、心地よい風を感じてください。
ヒミツその5 枡形山展望台
川崎市内でも有名な桜の名所である生田緑地内の枡形山展望台広場。(2019年の新着ニュースはこちら)展望台に上れば、桜を見下ろすこともできるので、桜のてっぺんを眺めながらのお花見も可能です。しかし、枡形山展望台の魅力は桜の時期だけではないのです!
今年2018年だったら、11月2日(金)の日没時16時30分頃、ここからダイヤモンド富士が見られるのです。当日は、カメラを担いだ方々がシャッターチャンスを狙って集まる、とか。展望台は基本的には17時で閉まりますが、この日は特別。ダイヤモンド富士のタイミングが終了するのを待っていてくれるのです。ダイヤモンド富士のチャンスは2月にもあるので、お楽しみに。
おまけですが、この展望台、初日の出を待つ人のために、1月1日も早朝5時30分にオープンしてくれます。なんと優しい、、。
ヒミツその6 枡形山(標高84m)
頂上に展望台のある広場もつ枡形山は、標高84mの山、丘?高台?ですが、緑地内の自然保存性が高く、しかし、道はきちんと整備されていることから、向ヶ丘遊園駅の近くの生田緑地北口から枡形山展望台まで、トレッキングの練習コースとして最適です。山登りに行く前の足慣らし、お子さんと一緒に安全に「山登り」を味わう、などにうってつけです。
途中まで下ってみましたが、下まで降りたら私には二度と上がってこられないと思い、止めておきました。
ここで踏みとどまったにもかかわらず、2~3時間生田緑地を歩き回った私は、翌日からしばらく筋肉痛に耐える日々でした。案内してくれた渡辺さん、きっと何ともなかっただろうな、というかあれくらいは日課ですね、きっと。さすが。
ヒミツを守るための大事な約束と注意事項
生田緑地にこれだけたくさんの楽しいヒミツがあるのは、施設管理の方の地道なメンテナンスがあるからです。私たち利用者は、利用方法をきちんと守って大事な場所の素敵なヒミツをずっと守っていきたいですね。
約束と注意事項
- 生田緑地内の生き物、植物、土、などを持ち出してはいけない
- 生田緑地内では火器を使ってはいけない!花火禁止!
- 生田緑地は24時間入れますが、街灯のあるところは少なく、暗くなると本当に真っ暗になります。夜の生物や昆虫を観察する、夜景を見る、などで訪れる場合は、照明を持参することをお忘れなく