毎年9日「お的祭」子之神社
菅氏子会(上原宏也会長)が主催する「お的祭」は毎年1月9日。子之神社(菅北浦5の4の1)で、午前10時から神事を執り行う。
鎌倉時代から続くとされるお的祭。的の裏には、斜めに「鬼」の一文字が貼られる。「矢で鬼を退治することによって、悪魔祓いをする。五穀豊穣、地域の安寧を願う」と上原会長。神主をはじめ、参拝客も自由に矢を射ることができるのは子之神社ならではだろう。
伝統受け継ぎ、的・弓矢作成
先月18日には氏子会役員が集まり、的の制作を開始。二カ領用水からとってきた葦(よし)を1本1本開き、少しずつ「網代編み」で編んでいく。「昔作っていたおばあちゃんの講習会があって、今に引き継がれている。あまりきつくやると矢が通らなくなってしまう」と村田明夫副会長。試行錯誤しながら1時間以上かけ、丁寧に編み終えた。
開催前に再度集まり、梅枝の弓や篠竹の矢を作るという。道具一つひとつに思いを込め、当日を迎える。