小学生も高学年になると「スマホを持ちたい」と子どもが興味を持ち始める頃。新学年や中学、高校進学のタイミングで、スマートフォン購入を検討している家庭も多いのでは？
「うちの子にスマホを持たせて大丈夫かしら…」そんな保護者からの声に応えて、ドコモショップ東戸塚店で小中学生の親子を対象にした無料教室「スマホ安心安全教室」が初開催されました。子どもが安全にスマートフォンを使うために、保護者や子ども自身はどんなことに気を付けたらよいのか、これは保護者にとっても是非耳に入れておきたい話です。当日どんな話が展開されたのか、取材してきました。
東戸塚駅前のオーロラモール
ドコモショップ東戸塚店は、オーロラモールアネックス館の7階にあります（書店「リブロ」の隣）。
エスカレーターやエレベーターが近くアクセスが良い店舗
パンフレットには書かれていないポイントを解説
教室は1時間程度のプログラムで、3月16日(土)と24日(日)の2日間、3回に渡って開催されました。参加は事前予約制で無料。取材した回には、小学1年生と6年生の親子が参加していました。
ホワイトボードを使って解説
講師を務めていたのは、スマートフォンの扱いやサービスについて知り尽くした販売員の野下（のした）さん。ドコモショップを中心に各店で販売を行うスペシャリストで、東戸塚店でも「野下さんの説明がわかりやすかったので、家族のスマホ機種変更の相談もお願いしたい」といった“ご指名”で来店されるお客さんがいるといいます。
ドコモの「フィルタリングサービス」を紹介するパンフレット
ドコモでは、スマートフォン・タブレット利用時に、有害なサイトやアプリから子どもを守るフィルタリングサービス「あんしんフィルターfor docomo」「spモードフィルタ」、利用時間設定やアプリのダウンロードを制限する機能などを紹介するパンフレットを配布しています。
教室がスタートし、保護者からは「色々な制限をかけられるのは聞いたことがあるが、実際のところはどうなのか」「スマホ利用の何が危険で、どこまで制限をかけるべきなのか知りたい」といった声があがりました。講師の野下さんは「具体的な機能制限やその設定方法はパンフレットを読めばわかるので、今日はこれには書かれてない知識について話そうと思います」と、話を進めました。
インターネット上のサービスの在り方を知る
この日、重点を置いて語られたのは「インターネット上のサービスの在り方」を理解することでスマートフォンやタブレットを利用する時の注意点がわかるということでした。WEBサイトやアプリは、無料で閲覧・利用できるもの、有料のものとありますが、無料のものの9割以上は「広告収益型」で成り立っているものだといいます。電通の「2018年日本の広告費」によると、インターネット広告費は、地上波テレビ広告費に迫るとのデータが発表されました。YouTubeやSNSで、全世界の人が情報を発信でき、その情報を誰もが簡単に拾うことができる時代。SNSで何気なく公開した写真は、その人がいつどこにいたのか、何年経ってもリアルデータとして残ってしまう危険性があります。
子どもにもわかるように解説
一方、広告収益型に対して、サブスクリプション型と呼ばれる月額会員制などのサービスは、広告費に頼らない収益構造で成り立っています。音楽や映像などのコンテンツの場合は、著作者の権利や収益を守るという側面もあるため、例えば、同じように曲がダウンロードできるからといって違法サイトを利用してしまうと、著作者の権利は守られなくなってしまいます。
このようなインターネットの危険性やサービスの仕組みを知ることで、スマートフォンを安全に使う判断基準が見えてくるといいます。
各家庭にあったルールづくりを
教室を終えて、小学6年生の参加者は「個人情報は気をつけていても出てしまうものということがわかったので、露出を最小限に抑えるために取扱いに気をつけなきゃと思った」と話していました。また保護者からは、一般的なインターネットの仕組みはわかったので、次は家庭での取決めのポイントを教えて欲しいという要望も聞こえてきました。
子どもにスマートフォンを持たせているという店舗スタッフに、どんなルールを作ればよいのかを尋ねると「スマホを使うのはリビングでのみ。部屋で一人で使うのは禁止」「定期的に検索履歴を一緒にチェックする」「食事中は使わない」など、具体的なルール案があがってきました。各家庭で生活スタイルは様々。購入前に子どもと話し合ってルールを決め、お互いに納得して使うというのが、今後のトラブル回避につながるようです。
待合スペースも広い店内
ドコモショップ東戸塚店では、様々な教室を開催しています。「こんな教室があれば行きたい」など要望も随時受け付けています。
先月はタブレット教室を開催
