色鮮やかな花々が初夏の風に揺れる――。
県立大船フラワーセンターでは現在、ハナショウブが見ごろを迎えている。当初、8月末までの休館を予定していた同園は、緊急事態宣言の解除を受け、6月9日から営業を再開した。
「ノハナショウブ」を改良
ハナショウブは元々、日本各地に自生する「ノハナショウブ」の花の色や形などを改良して誕生した園芸種。同園で栽培する品種群「大船系」は、明治後期から昭和初期にかけ、大船地区にあった農事試験場で品種改良され、海外輸出を目的に作られたことから、さまざまな土地の気候に適応できるという。
約120品種、1300株
園内にはほかにも、江戸系や肥後系、伊勢系など、華やかに色付いた約120品種、1300株のハナショウブが咲き誇る。初夏を告げる花が見られるこの時季には、毎年足を運ぶ常連も多い。
ハナショウブは6月中旬頃まで見られ、以降はオレンジ色の花を咲かせるスカシユリや白色の小さな花が特徴のアガペンサスがピークを迎える。
(問)同園【電話】0467・46・2188