晴天の下かくれんぼ松田町で日本選手権
「第1回日本かくれんぼ選手権」が11月9日に松田町の酒匂川町民親水広場で開催され、近隣の市町村のみならず全国から126人が参加。今大会は、日本代表選手選出も兼ねた国内では初めての公式戦として行われた。
旧中学校の備品を活用
会場の設営には旧寄(やどりぎ)中学校で使用されなくなった備品を活用。疑似的な学校をフィールドに出現させた。珍しい「競技かくれんぼ」のフィールドということで、観覧者にとっても楽しめた初開催のかくれんぼだった。
初代王者は地元松田から
個人成績優秀者(日本代表内定者)は、松田町在住の小林玲門さん、同町内の小学6年生ら6人。優勝チームは、木曜ブルーたっつあん(テレビ神奈川「猫のひたいほどワイド」木曜日レポーター)ら3チームとなった。
初回としては「大成功」
世界選手権の出場をかけ、大人から子どもまでが一心不乱に駆け回った今大会。当初予定されていた7月の開催が台風の影響で中止に。
満を持して迎えた今回は、快晴の下での開催に待ちわびた参加者から「大自然を駆け回った楽しさを思い出した」「大人と子どもが一緒になって世代を超えて競い合える魅力が詰まっていた」という声が続々と寄せられた。大会を主催した日本かくれんぼ協会の高山さんも「大成功」と一言だった。
今後の課題も
全てが初とあって課題もあった。集客面では300人の定員に対し、半数以下の126人と伸び悩んだ。地元神奈川をはじめ埼玉や千葉、遠くは愛媛や山形などからの参加があったが、都内からの参加者が少なかったことが伸び悩んだ要因の一つだった。同協会は「都会の人にもう少し大自然で動き回る楽しさを知ってほしい」と今後は知名度アップに力を注ぐ。
また、ルール面でも競技というよりも「楽しむ」大会になったという。会場では「隠れる場所が少なかった」という課題も上がり、本場の海外大会に雰囲気や質を近づけるために同協会では、ルール解説やテクニックなどの動画を作成を検討し、隠れる場所のバージョンアップも予定するなど競技としての普及に努めるという。
定期的に松田で開催へ
「目の前に富士山。自然に囲まれたロケーションは最高。町の方の協力も暖かかった」と主催者。次回以降も松田での定期的な開催を予定。主催者が目指す「日本をかくれんぼ大国にする」そして、「かくれんぼといえば松田」の実現へ。初回の成功、課題を次回へつなげることが必要だ。