2020年のゴールデンウィークは星空観察はいかが――。神奈川工科大学厚木市子ども科学館のプラネタリウムの菅原賢さんに、大型連休中も楽しめる星空観察のポイントを聞いた。
まずは金星
まず、子どもも観察しやすい天体として、菅原さんが一番にオススメするのが金星。「日が沈むと(午後6時30分頃)、あぶりだしのように星が出てきますが、30〜60分後くらいに太陽が沈んだ西の空に金色に光っているのが金星です。子どもでも見つけやすいですよ」と話す。
みずがめ座流星群
次に菅原さんがオススメするのは、みずがめ座流星群。ゴールデンウィーク中の5月5日の明け方が見頃という。「午前3時頃から見え、方角は関係ありません。1時間くらい空を見ていると、運が良ければ1時間に5回程度は見つけられると思います」と言う。
春の大三角形
うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラは、この時期に有名な春の大三角と言われる。「正三角形を逆さにしたような形で、午後8時から9時頃、真南の空に注目して下さい」と話す。
観察のポイント「目を慣らす」
菅原さんは、星空観察のポイントとして、「暗い空に目を慣らすことが大事」と説明する。「目を慣らすことはとても大事で、『流れ星を見るぞ』と空を見ても、いきなりは見られません。暗闇に目が慣れるまで、最低30分はかかると言われています。そのため、空を見て5分や10分では見えなくて当たり前なんです。室内でも構いません。風邪をひかないように30分くらい暗いところで目を慣らすと、思った以上によく見えると思いますよ」とアドバイスする。
自分の目で見える見えないを確認
また、星空観察に重要な天気だが、天気予報で「晴れ」だとしても、星が見えないことがある。「天気予報では、雲がなく、圧倒的に晴れていなくても『晴れ』だったりします。しかし、空が霞んでいたり、雲に覆われていたら星は見えません。オススメは、毎日寝る前などに空を見ることです。『見える、見えない』、天気も含めて星空観察を楽しんでください」。