横須賀市内に7つある屋外プールは”3密”を避けた運営が難しいため、2年連続で営業を断念。また学校プールの夏季開放も中止となった。
一方で、市内に3つある屋内温水プール(くりはま花の国プールは改修工事のため休館中)は、政府のコロナ対策「まん延防止等重点措置」が6月20日(日)まで延長されたことを受け、午後8時まで時間を短縮しつつも営業している。
利用制限について市は「屋内施設の更衣室は広く、換気設備が充実、レーンで仕切られているのに対し、屋外施設の更衣室は狭く、換気が不十分、区画されていないため利用者が1カ所に集まり、間隔を空けるなど規制が困難なことが中止の主な理由」としている。
民間ではハイランドプールが安全性の確保ができないことから今年も営業中止とした。坂野洋介マネージャーは「経営は厳しいが、感染リスクを避けるために耐えるしかない」と肩を落とす。
水泳授業と海水浴場
小中学校での水泳授業の実施を巡っては、各校長が最終的に判断する。ただ文部科学省が各自治体に通知した「学校の水泳授業における感染症対策」にある「プールサイドで2m程度の距離を保つ」など厳しいルールを順守することが条件。市によると「大人数の児童生徒が在籍する学校では見送らざるを得ず、現段階では中学校で半数、小学校では大半が中止という判断」だという。
海水浴場については昨夏、神奈川県内の全25カ所が閉鎖となったが、今夏は藤沢や逗子、葉山は開設、鎌倉は中止と判断が分かれている。横須賀にある2つの海水浴場については現在、長浜が市と設置者である組合とで開設準備を進めているが、猿島は砂浜や遊泳区域の規模が小さいなどの理由で開設中止とした。
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