高津区 「子ども見守り」総がかりで対策強化【2019年6月7日号】

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川崎市内各小学校では巡回が強化されている

 2019年5月28日に川崎市内で発生した、バスを待つ児童らが襲われた事件などを受け、子ども達の安全を守ろうと高津警察署、区役所、地域防犯パトロールなどによる児童登下校時の見守り活動が各地で行われている。

高津警察署

 高津警察署は、パトカーや捜査車両などを合わせた6台で区内小学校付近の登下校時の巡回を実施している。さらに、区内7カ所ある交番勤務の署員が小学校への見回りを行っている。同署は「当面は毎日実施していきたい」と話している。

高津区役所

 高津区役所は、青色回転灯を装備した車両(青パト)2台で29日の下校時から小学校周辺を巡回。地域へ見守りの協力や危険を感じたら近くの大人や『子ども110番』の家に頼ることなどの呼びかけを行っている。

高津防犯協会・高津防犯パトロール隊

 また、高津防犯協会も同様に、所持する青パト1台で小学校下校時の巡回を行っている。

 町内会、自治会など任意で結成された地域の防犯団体101隊をまとめる「高津防犯パトロール隊」では、同隊隊長の若林忠司さんが各隊に地域パトロールの強化を呼び掛けた。

 事務局となる区危機管理担当によると、事件を受けて、既に登下校時のパトロールを実施している団体や、これから予定する団体もあったという。若林隊長は「各隊がボランティア団体のため、時間、人員など難しい面もあると思う。それでも協力をお願いしていくしかない」と話す。

 同隊に所属する団体のひとつ、蟹ヶ谷自治会の地域安全パトロール隊は子母口小児童の登校見守り活動を10年以上行っている。同隊隊長の相葉浩さんは「事件を知り、気を引き締めて緊張感を持って取り組もうと仲間と話し合った」という。

 朝7時10分から8時15分まで、交通量の多い5地点に立ち、異変があれば学校に連絡をするなど連携している。相葉さんは「身を持って守るとなれば護身用品が必要になるのかとも思う。学校、保護者と協力しながら続けていきたい」と話した。

交通安全教室の実施も大津の事故、教訓に

 さらに、大津市(滋賀県)で散歩中の保育園児らが交通事故に巻き込まれた事故を受け、高津警察署(阿部眞二署長)は5月30日、アスク高津保育園とアスク高津えきまえ保育園園児の安全教室と見守り活動を行った。

 この日は園児45人が溝口北公園で遊んだ後、署員が安全教室を実施。「白線の内側を歩くこと」「横断歩道を渡る時は手を挙げること」など交通ルールを園児に呼びかけた。また、公園から園舎までの帰路に署員が2人ずつ同行し、自動車や自転車の往来に注意しながら園児を見守った。

横断歩道を渡る園児を見守る高津署員

 園児の散歩を日課とする同園は今回の事故を受け、ガードレールの有無や歩行者信号機の点灯時間などを再確認し、散歩ルートの見直しも行ったという。アスク高津えきまえ保育園の高野翔園長は「保育士が細心の注意を払っても交通環境が良くない道も多い。行政にも働きかけたい」と話す。

 同署は「今後も定期的に見守り活動を行い、区内から1件でも事故を減らしていく」と話した。

 見守り活動は、毎月30日に制定される「ゾーン30(制限速度時速30キロ区域)の日」に合わせ、県内一斉に行われた。

川崎市町内会・自治会ページ

住所

神奈川県川崎市

公開日:2019-06-07

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