正月飾りやしめ縄などをたき上げ、家内安全や無病息災を願う「どんど焼き」が区内各地で開催された。
早野では1月14日、横浜上麻生道路馬取橋近くの田んぼで、3年ぶりに開催された。開催の1週間前から、田んぼにだるまや正月飾りが付けられた約9メートルのやぐらを設置。点火されると、すぐに大きな煙を出して燃え、来場者はようすをカメラに収めていた。
やぐらが崩れると、周辺を整備し、だんご焼きがスタート。来場者は串に刺しただんごを火の近くで温め、一年の健康を祈り、口にしていた。
開催にあたり、「昨年の10月から田んぼの草刈りをし、各種団体総勢50人で、やぐらに使う竹出しや笹出しをした」と、早野町内会の高橋政雄会長は振り返る。開催を終え、「天気は悪かったが、早野の名物を久しぶりにできてよかった。若手の担い手を育てていきたい」と話していた。
巨大やぐらに願う
市立金程小学校の校庭では15日、金程富士見会、金程町会、向原町会の3町内会合同で、2020年以来のどんど焼きが行われた。
コロナ禍以前は、やぐらを数基設置していたが、今回は1基に縮小。直径5メートルほどのやぐらには、正月飾りや書き初めが飾り付けられた。点火前は中に入ることも可能。来場者は珍しいやぐらの内側に関心を寄せていた。
火がつくと大きな煙を噴き上げ、飾りや竹を炊き上げた。来場者は燃える姿を見ながら無病息災を願った。