新型コロナウイルスによって激変した東京の街並みなどを納めた写真集「東京、コロナ禍」が話題の写真家・初沢亜利さんの写真展が10月2日から11日まで中区元町の「Gallery N」で開かれる。

写真集「東京、コロナ禍」

ドキュメンタリー写真家

　初沢さんはドキュメンタリー写真家として北朝鮮やイラク、香港などの様子を撮っている。今年2月、横浜港に寄港し、多くのコロナ感染者を出したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の様子を撮影。

ダイヤモンド・プリンセスの様子

医療従事者への感謝を示すために飛行したブルーインパルス

そこから国内の変化を感じ、東京を単身で歩いて繁華街や公園などが日々変わっていく姿を撮り続けた。

雪と桜が舞う無人の上野公園

日中でも人気のない駅やホテル、緊急事態宣言下で営業を続けたために、住民から通報を受けた飲食店――2月下旬から7月上旬に撮りためたものを写真集として発表。コロナをテーマにした作品として話題を集めている。

初沢さんが撮った作品

　写真展は初沢さんの活動を知ったギャラリー側が依頼して実現したもの。撮影のきっかけとなった横浜で開催する。「Gallery N」は世界初のコンテナと鉄骨の混構造ビルとして2018年6月に完成した「Le Noir横濱元町」の2階にある。写真展は午後1時から5時。

　問い合わせはギャラリーを運営する株式会社五六（ふのぼり）【電話】045-311-5100。