江戸時代後期の画家・渡辺崋山(1793〜1841年)が、厚木を訪れた際に描いた風景画「厚木六勝」と、旅の記録を記した「游相日記」を展示する「優しい旅びと渡辺崋山展」が9月19日からあつぎ郷土博物館(厚木市下川入)ではじまり、 1540人が観覧に訪れる盛況ぶりを見せている(9月27日時点)。
渡辺崋山とは
崋山は、三河国田原藩の家臣の子として生まれたが、貧しく幼少時から描いた絵を売って生計の足しにしていたという。1831年に江戸から厚木までを旅し、多くの俳人や画家などの文化人と交流。崋山自身も、厚木滞在を振り返り「余僅二夜一日、得友十人有余人」と書き記している。「厚木六勝」は、清流の相模川や秀麗たる大山、郷愁を誘う田園風景など、厚木らしい景色が6つ描かれている。
また、現在展示されている『骸骨之図』は、崋山自身が描き、弟子の高木梧庵に絵手本として贈ったもの。展示は10月16日(金)までとなり、『三亀之図』に展示替えとなる。同館では「解説もできますので、ぜひ気軽に来てください」と呼びかけている。
同展は11月8日(日)まで開催中。開館時間は午前9時から午後5時。入館無料。毎月最終月曜日が休館。
問合せは同館【電話】046・225・2515へ。