川崎市内の18歳以下の子どもが主体となり活動する「ミニカワサキ」が、期間限定のオンラインショップを開設した。12月6日まで、メンバーの手作り品やオリジナルTシャツ、エコバッグなどを販売している。
社会の仕組みを学ぶ一環
ミニカワサキは2018年に発足。市内有志の子どもメンバーが大人メンバーのサポートを受けながら、1年をかけて仮想のまちづくりに挑戦し、独自の通貨や選挙、消費を通して社会の仕組みを学ぶプログラムだ。
今年は新型コロナの影響で成果発表の場であるイベントが中止になったことを受け、ウェブを活用。実地の雰囲気に近づけるため、オリジナル通貨への換金制度も盛り込んだ。メンバーの奥薗結子さん(新城小5)は「商品写真も工夫しました。全部の商品をじっくり見てほしいです」と話す。売上は来年度の活動資金に充てる。
仮想の街、マインクラフトで
3Dブロックで成る仮想空間でモノ作りするゲーム・マインクラフトで作った「こどものまち」も28日に公開する。オリジナルの駅や交番、商店街、1年間の活動で関わった市内の実際の店舗などをデザイン。ゲーム上で、的アテなどの遊びも体験できる。
担当メンバー5人で、放課後や休日を使って3カ月かけて制作。メンバーの大城太耀さん(今井小5年)は「立方体のブロックしかないので、建物を再現するのが難しかった」と話す。
「こどものまち」ぜひ観光を
28日以降、ミニカワサキのウェブサイト内特設ページからダウンロードを申し込める。マインクラフトのアプリが必要だが、持っていない人にも「こどものまち」を楽しんでもらおうと、まちの様子が分かる動画も制作している。担当メンバーの一人、糸井優貴さん(井田小6)は「大きい道路は、数え切れないほどのブロックを使ったのでとても時間がかかりました。頑張って作ったまちなので、ぜひ『観光』してください」と呼び掛ける。