関東大震災100年 海老名、綾瀬で企画展 被害、復旧、復興に迫る

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関東大震災100年 海老名、綾瀬で企画展 被害、復旧、復興に迫る
中新田の諏訪神社で震災1年後に撮影された高齢者の集合写真(海老名市提供)

海老名市と綾瀬市で「関東大震災から百年」をテーマにした文化財の企画展が開催されている。海老名市では7月28日から10月1日まで市立郷土資料館「海老名市温故館」、綾瀬市では8月4日から同26日まで市役所7階市民展示ホールで開催される。

 関東大震災の発生は1923(大正12)年9月1日午前11時58分―。海老名市は当時、海老名村と有馬村の二村で約1600戸、人口約9千人、綾瀬市は当時、綾瀬村で924戸、人口6068人だった。海老名では相模川に面した西側の低地に被災が集中。東側の台地の上では比較的被害が少なかったという。海老名では約8割の家屋が全半壊し、53人が死亡。綾瀬でも同程度の全半壊で17人が死亡した。

 両市の企画展はともに、当時の公文書や社寺の記録などから地域の被災状況を振り返り、その後の復旧、数年以上にわたる復興に尽力した先人たちの足跡を振り返っている。

 海老名市の企画展では、震災後に市内12カ所に建立された震災の記念碑や慰霊碑の紹介コーナーもあり、石碑には倒壊した鳥居が再利用されていることにも触れている。展示品は資料や写真など38点。

綾瀬市では、当時の役場が小栁勝一村長のもと地域一丸で普及、復興にあたった記録などを詳細に記録した村役場の震災書類の展示や、被災や復興の記録を後世に伝える石碑の紹介もある。展示品は資料や写真など約100点。

 (問)海老名市温故館【電話】046・233・4028、綾瀬市生涯学習課【電話】0467・70・5637。いずれも観覧無料。

開催日

2023年7月28日(金)~2023年10月1日(日)
海老名市温故館

2023年8月4日(金)~2023年8月26日(土)
綾瀬市役所7階市民展示ホール

住所

神奈川県海老名市国分南1丁目6−36

海老名市温故館

公開日:2023-08-17

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