川崎市をホームタウンに活動するJ1所属のプロサッカークラブ、川崎フロンターレ。創設以来、「地域密着」を重視した活動を進めてきました。
市内を移動していると、度々目にするのはフロンターレのラッピングバスや駅構内の広告。これ、実は地元・川崎の会社が手がけているって知っていましたか?
ラッピングならお任せ!アサイマーキングシステム
担当するのは、川崎市麻生区栗木に本社を構える「株式会社アサイマーキングシステム」。
約40年にわたり高い技術力で航空機や電車、壁面広告など、地元・川崎にとどまらず日本全国のラッピングや車両マーキングに携わってきました。
フロンターレのアレもコレも!
そんなアサイマーキングシステムはフロンターレのサポートカンパニー。縁の下でチームを支えています。
ここからはアサイマーキングシステムがラッピングしたものをいくつかご紹介します!
(1)バスラッピング
試合に選手たちを送り届ける専用バスのラッピングを担当。チームカラーの水色と黒をあしらった、統一感のあるバスになっています。
上の画像はチームの未来を担うU18、U15、U12のアカデミーに所属する選手たちの移動バスです。
よく見るとトップチームの選手バスと少しデザインが異なっているのを知っていましたか?
同時に等々力競技場に入場するレアケースも…!
(2)スタジアムラッピング
フロンターレのホームスタジアム・等々力競技場に大きくラッピングされた選手たち。これもアサイマーキングシステムのお仕事です。
Bゲート付近の総合案内所近くで出会えますので、来場の際はぜひ足を運んでみてください!
(3)駅構内広告
川崎市内を走る小田急線、JR南武線の駅には乗客を迎える広告が!
- 2016年からフロンターレの新たなクラブハウスとなった麻生グラウンド。最寄駅の栗平駅構内には、同社が手掛けた練習場の案内看板が設置されています。
(4)図書館ポスト
フロンターレのマスコット「ふろん太」と「カブレラ」が装飾されたこのポスト。
実は市立図書館の返却ボックスなんです!読み終えた図書を投函することで返却手続きが完了します。
- 川崎市内には現在4ヶ所のフロンターレデザインの返却ボックスが存在するのでぜひ見てみてくださいね!
川崎市の仕事も幅広く
アサイマーキングシステムはフロンターレラッピングの他にも、まちで見かける意外なものを手がけています。
(1)シャッターラッピング
川崎信用金庫本部には「東海道五拾三次」が描かれたシャッターラッピングが。
川崎が宿場町のひとつだったことからデザインに採用されています。
シャッターのような凹凸のある複雑な基材へも対応可能できちゃうんです!
(2)エスカレーターラッピング
川崎駅にはエスカレーターの乗り口に安全喚起のためのフロアグラフィックスがあります。これも同社の仕事の一つ。
毎日利用人数が多い駅構内でも、色褪せない耐久性を誇ります。
時代の変化と共に新たな価値を
「フィルムラッピングは一見してシンプルな仕事ですが、奥が深いんです」と語るのは、その仕事でまちを支える縁の下の力持ち・アサイマーキングシステムの代表取締役社長を務める浅井大輔さん。
初めはバスや列車、飛行機といった車体などに企業ロゴや宣伝文句を貼ることで、企業の認知度アップ、イメージ刷新、販売促進につなげる「企業ブランディング」としての側面が強かったフィルムラッピング。
しかし、「時代とともに使い方も増えてきた」と浅井さん。
例えば、コロナ禍でソーシャルディスタンスを喚起するフロアサイン。
エスカレーターやエレベーター内、店舗の受付やレジなど、人と人との安全な間隔確保を促すサインを多数施工しました。
- 「培ってきた経験による技術力と、自由で融通の利くフィルムという素材によって、注意喚起や施設の保護、景観の保持など、多様化する目的にも対応できるようになってきました」。
時代の流れとともにアサイマーキングシステムのフィルムラッピングは新たな価値を生み出し続けます。
「フィルムラッピングはより多くの人に見てもらうための技術。人の目を引く鮮やかなその仕事を支えるのは、汗水たらして働いた職人の努力です。ぜひ街中で目を配ってみてくださいね」と浅井さん。
普通は知らない、でも知っていたらちょっと嬉しい、そんなアサイマーキングシステムの仕事と熱い思いを紹介してきました。
ここまで知っていたらフロンターレ、川崎市の「マニア」と胸を張れるはず!ぜひまちを彩るラッピング技術に目を向けてみてくださいね!