秦野市保健福祉センター3階多目的ホールで8月25日、秦野市地球温暖化対策推進本部による「脱炭素セミナー2022」が開催され、多くの聴講者が足を運んだ。
2050年ゼロカーボンシティの実現に向け、事業者向けに実施したセミナー。2部構成で「脱炭素」をテーマに講演が行われた。
冒頭で、推進本部長を務める高橋昌和市長があいさつ。「市役所も一事業所として脱炭素化に取り組んでいる。市民・事業者の皆様と協働し、脱炭素社会に取り組んでいきたい」と話した。
その後、第1部では東海大学の大熊一寛政治経済学部教授がカーボンニュートラル入門編として、「地域資源を活かしてビジネス・まちづくり」を講演。続く第2部では同大学院の勝田悟人間環境学研究科教授・研究科長による脱炭素適応に向けた経営戦略編「グリーンリカバリーへの対応」が話された。
参加者からは「なぜ脱炭素が必要なのか、その取り組み方など説明がわかりやすくとても参考になった」「世界的な流れとして脱炭素は企業成長の上でも大変重要であることがわかった」などの感想が寄せられた。
コンソーシアム参加企業を募集
同セミナーは、現在市が進めている脱炭素コンソーシアム(共同事業体)の構築に向けた取り組みの一つ。市では現在、登録事業者を募っており、8月30日現在で30の事業者から応募が寄せられている。
これは行政も事業体の一つと捉え、市役所や病院などの自治体等、商工業者や金融事業等市内事業者、大学や官庁等関係・専門機関で共同体を作りあげようという取り組み。市が昨年、地球温暖化対策実行計画策定時に市内100社に取ったアンケートで「脱炭素を意識した事業活動がより一層求められている」「同業種の対策や施策を参考にしたい」などの意見が寄せられたことを受け、設立に動き出した。
コンソーシアムへの参加・登録は無料。「脱炭素に関する取り組みを情報共有し、事業者の発展・成長に繋げていく場です。まずはご連絡を」と市環境共生課。問い合わせは同課【電話】0463・82・9618へ。