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マンホーラーの『#ちがすき』記者が紹介。“足元から知る”茅ヶ崎の魅力が詰まったデザインマンホールの数々を一挙見せ

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マンホーラーの『#ちがすき』記者が紹介。“足元から知る”茅ヶ崎の魅力が詰まったデザインマンホールの数々を一挙見せ

不定期リレーコラム『茅ヶ崎とわたしと』ファンの皆さま、大変長らくお待たせしておりました。約2年ぶりの更新は#ちがすき記者のナギサが担当します。
今回のテーマはズバリ“マンホール”。茅ヶ崎の足元の魅力をお届けします。

下水道は重要な都市施設。マンホールにもっと注目して欲しい

普段、私たちが何気なく目にしているマンホール。

多くの方が“マンホール”として認識しているのは、厳密に言えば、マンホール“蓋”なわけですが、本来、マンホールとは下水道施設の点検、修理、清掃などで出入りする設備(縦孔)を指し、英語では“manhole”以外に“maintenance hole(=点検孔)”とも呼ばれているそうです。

マンホールを含む下水道施設は重要な都市施設のひとつ。下水道施設は衛生的で快適な生活環境、海や川の良好な水環境を守るためだけでなく、近年問題となっている大雨時の冠水を防ぐ役割なども担っており、私たちの生活には欠かせないものとなっています。

にもかかわらず、地下に隠れているせいか、マンホールを気に留めている方が少ない…と思うのは私だけでしょか。実は、日本全国の自治体で下水道への興味と理解を深めることを目的に様々な取組みが行われているのです。

茅ヶ崎市内のマンホールのデザインを一挙紹介

マンホールの蓋(以下、この記事ではマンホールに統一します)はその取組みのひとつ。
市内で見かけるマンホールは、このデザインではないでしょうか(そもそもどれだけの方が覚えているのか不安ではありますが…)。

茅ヶ崎のシンボル・えぼし岩を中心に、太陽とカモメ、漁船がデザインされており、湘南・茅ヶ崎らしさが詰め込まれたデザインとなっています。

このデザインは1991年から使用されており、1997年には同じデザインのカラー版も設置されるようになったそう。マンホールはどれもの無骨なデザインと思われがちですが、今ではその街の特徴を表現する、プロモーションのひとつへと進化しているのです。

市内に1か所ずつしかない貴重なデザインのマンホール

上記のデザインが基本となっていますが、市内には1か所ずつしかない貴重なデザインのマンホールも設置されています。

茅ヶ崎・ホノルル姉妹都市友好協定締結5周年記念

茅ヶ崎市とホノルル市・郡との姉妹都市締結5周年を記念して作成されたマンホールです。

茅ケ崎駅南口に設置されたマンホールは、えぼし岩によく似たハワイのチャイナマンズハットとえぼし岩が対称にデザインされており、両都市が姉妹都市であることを表現しています。

北口に設置されたマンホールは5周年を大きくPRし、ハワイに縁のあるウクレレやサーフボードなどが描かれています。

えぼし岩とチャイナマンズハットデザインのマンホールについては現在、補修作業中です。完了次第、新品に取替え

湘南ユナイテッドBC

茅ヶ崎、藤沢、寒川に本拠地を置くプロバスケットチームの湘南ユナイテッドBCのチームロゴが描かれたマンホール。こちらは湘南ユナイテッドBCのホームアリーナのひとつにもなっている市総合体育館前に設置されています。

茅ヶ崎市のキャラクター・えぼし麻呂

茅ヶ崎市の人気キャラクター・えぼし麻呂がデザインされた可愛いマンホールも。『ようこそ!茅ヶ崎へ!』のメッセージが添えられており、駅南口を降りてすぐの場所に設置されています。

ゆかりのまち・岡崎市のデザインマンホールも

そこかしこにあるマンホールですが、実際に下水道施設として使われているので、現地に行かないと見ることができないものが大半です。ただ、市内には茅ヶ崎市と“ゆかりのまち”になっている愛知県岡崎市のデザインマンホールが茅ヶ崎市博物館の西側に設置されています。

岡崎市のマンホールには、日本独自の「Kawaii」文化の原型を作った岡崎市出身のアーティスト内藤ルネさんのルネガールがデザインされています。

茅ヶ崎市と岡崎市がマンホールを交換

コレクション性が高いマンホールカード

ここまで“マンホールにもっとスポットライトを”と書いておきながらですが、実は私が本当に好きなものはマンホール“カード”なのです。

マンホールカードはメディアでも取り上げられる機会が増えてきているので、一度は耳に(いや、手に)したことがある方もいるとは思いますが、あらためて説明させていただきます。

マンホールカードは全国の下水道について広報を行う『下水道プラットフォーム』が、生活に欠かせない下水道に興味・関心を持ってもらうことを目的に企画・監修し、全国の地方公共団体とともに発行しています。

2016年に発行がスタートしてから2024年8月まで、実に1,076種も誕生しているのです。豊富なカードの種類、現地を訪れないと手にすることができない希少性がコレクター魂をくすぐり、全国を巡って収集する熱心な方もいるとか。ちなみに、マンホールカードを収集するコレクターは“マンホーラー”と称されることもあります。

マンホールカードのデザインに注目!

カードの表面には街のシンボルや関わりの深いキャラクターなどがデザインされ、裏面にはデザインとなったモチーフの説明や由来などが解説されています。

カードの配布先は市役所などのほか、道の駅などの観光スポットが定番になっており、我が家では出掛けた先にマンホールカードの配布がないかチェックするのが旅行前の恒例行事。

カードに記された座標にはカードと同じ図柄のマンホールが実際に設置されており、実物のマンホールとカードを並べて撮影するのがコレクターの嗜みのひとつで、カード片手に街歩きをするマンホーラーも少なくないと言います。

現在、日本全国すべての市町村でマンホールカード作られているわけではありませんが、茅ヶ崎でも1種類が茅ケ崎駅観光案内所で配布されています。

茅ヶ崎市のマンホールカードは観光案内所で配布中

茅ケ崎駅南口から歩いてすぐの場所にカード記載のマンホールがあります

茅ヶ崎市とゆかりのある長野県佐久市や愛知県岡崎市でも発行されています。カードの枠の色は関東圏が青色ベースで、中部圏が黄色ベースと地方毎に色が決められています。

下水道施設への興味・関心を高めるだけでなく、街のことを深く知るきっかけになるマンホール。あなたのマンホールの深い魅力にハマってみてはいかがでしょうか。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎1-1-1

公開日:2024-10-04

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