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キッチンカーで提供する出来たて、こだわりのカツサンド<HandyBakery CHIMA(ハンディーベーカリー チマ)岡田政文さん・祥子さんの茅ヶ崎暮らし>

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キッチンカーで提供する出来たて、こだわりのカツサンド<HandyBakery CHIMA(ハンディーベーカリー チマ)岡田政文さん・祥子さんの茅ヶ崎暮らし>

茅ヶ崎市内各地に美味しいベーカリーがあるパンの街・茅ヶ崎。“週3日しか開店していないベーカリーが中島にある!”と教えてもらった場所は住宅街の中…。ここにお店があるのかと興味をそそられて行ってみると、黒いキッチンカーを発見!場所はこちら
自宅前に置かれたこのキッチンカーで『HandyBakery CHIMA』を営むのは岡田 政文(おかだ まさふみ)さん・祥子(さちこ)さん夫婦。2021年に都内からの移住を機にオープンしたこのベーカリーで“CHIMAにしかないパン”・“誰でも食べられるパン”にこだわる2人にインタビューしてきました。

都内の老舗ベーカリーから、茅ヶ崎で自身のベーカリー・CHIMAを

政文さんから都内のベーカリーで働いていた頃は商品開発をしていたと聞き、“商品開発”という響きに料理の専門学校を経て、パンづくりの道に進んだ姿を想像した記者。でも、聞けば「実は大学卒業後は事務職のサラリーマンでした」と意外な経歴が。「幼い頃から家庭で料理をすることはありましたが、飲食業界、ましてやパンづくりとは無縁でしたね」

そんな政文さんがパンづくりの道に進んだのは妻・祥子さんの一言がきっかけになったそう。結婚、お子さんの誕生とライフステージの変化があり、転職を考えていた政文さんは「“手に職をつける仕事”を漠然とイメージしていたのですが、そんな時、妻が何気なく言った『近所に美味しいパン屋さんがあったら嬉しい』という言葉を聞いて、未経験でしたが、パンづくりに挑戦したいと思ったんです」

インタビュー中の岡田さん

祥子さんの何気ない一言でパンづくりの道を選んだ政文さん。二人は学生時代から顔見知りだったそう!

転職してからは複数のベーカリーを渡り、経験を重ね技術を磨かれたそう。「最後に勤めていたのはフランスパンを主力にする明治時代に創業した老舗ベーカリーで、ホテルや学校にも商品を卸していました。この業界の“あるある”で、勤務は未明から。さらに、そのベーカリーでは、パンひとつひとつが職人の手作業による製造。私も商品開発をしながら製造に携わっていましたが、昼夜逆転の生活と大量のパン製造は身体への負担が大きかったようで、腕の腱を痛める怪我をしてしまったんです」

怪我のリハビリをしながら勤務をされていたそうですが、お子さんの独り立ちやご家族の死別などのライフステージの変化に伴って、都内から茅ヶ崎に移住をすることに。「茅ヶ崎への移住を機に、身体に負担が掛かり過ぎない自分に合った働き方と理想のパンを目指して、『HandyBakery CHIMA』をオープンさせました。店名の“CHIMA”は、我が家の愛犬の名前です。家族の大切な存在であるだけでなく、皆さんに可愛がられている犬なので、店もそのように愛される存在になれるよう願いを込めました」

身体への負担を考えて、無理をせずに長くお店を続けていくために金・土・日曜が営業日。この限られた営業日と住宅街にある店舗の立地が、どこか隠れ家的な雰囲気を醸し出しているのではないでしょうか。営業日が限られている理由は他にもあって、「新作を試食する時間も確保したいので」と商品開発の経験を活かしたパンづくりの研究にも余念がありません。

念願だったこだわりのカツサンドが看板メニュー

「都内のベーカリーに勤務していた頃から、絶対に商品化したいものがあったんです」と政文さんが紹介してくれたのが、こだわりの詰まった看板メニューのカツサンド。

看板メニューのカツサンド

念願叶って商品化した看板メニューのカツサンド

「自家製の食パンに四国産のカツをサンドし、自家製ソースを使っています」と政文さん。「巷では砂糖や生クリームをふんだんに使う“生食パン”が人気だと思いますが、CHIMAの食パンは塩や砂糖の使用を控えています。カツとの相性を考えて作った食パンで、焼いて美味しいことが特徴です」。他では買えないこの食パンを求める声に応えて、食パンだけの販売を始めると「今では毎週購入してくれる常連さんもいますよ」と祥子さん。カツサンドには「食べ飽きないように2種類のサラダを挟んでいるので、食べ進めると味に変化が出る工夫もしています」。

看板メニューのカツサンド以外もこだわりの商品ばかり。政文さんは「クリームなどもすべて自家製。自家製で提供するのは大変ですが、CHIMAでしか食べられない商品を作りたいと思っています」。祥子さんも「定番商品のクルミ・オレンジ・クリームチーズの3種類が入ったパンは値段以上のボリュームで一押しの商品ですが、2週間程度で入れ替わる限定メニューもおススメです」

カツサンドやカレーパンは注文を受けてから揚げることもこだわりのひとつ。調理に5分程度掛かるそうですが、待ち時間はお客さんとコミュニケーション。「商品の解説や何気ない会話を楽しんでいますよ」と祥子さん。接客していると気になることがあるそうで、「いただきます!と言って商品を受け取ってくれるお客様が多いんです。それがいつも不思議で(笑)。茅ヶ崎の人はいつも自然体だから、そんな言葉が自然と出てくるんですかね」。近隣の方も気さくな方が多いようで、「地域の昔話をしてくれる方や、“初めてのおつかい”に来てくれるお子さんもいて、お客様との触れ合いでほっこりした気持ちになります」

卵不使用。誰が来ても食べてもらえるパンを作りたい

お客さんとの印象的なエピソードを伺うと、「常連さんから『パンには必ず卵を使わないといけないの?』と聞かれたことです」と祥子さん。常連さんに詳しく話を聞いてみると、お子さんが卵アレルギーで卵を使ったパンが食べられないと分かったそう。そのときは「事前に連絡をしてもらえば別に作りますよ」と伝えていたそうですが、「相手の立場で考えると連絡するのは気が引けますよね。このパンなら食べられるよ!と食べられるパンを限定するのも違うなと思いました」と政文さん。「パン作りで卵は欠かせないと思っていましたが、一般的にフランスパンは卵を使わずに作るんです。だから、卵を使わないパンも出来ないかと考えるようになりました」

その結果、今ではCHIMAで販売しているほとんどのパンは卵を使わずに作られているそう。「卵を使うとふんわり柔らかく仕上がるので、これまでのパンと食感に大きな違いが出ないよう焼き方を工夫しています。これまでのパン作りを見直すことは勇気が必要でしたが、“CHIMAのパンは誰でも食べられる”、そんな商品にしたいという想いをパンに込めました」

茅ヶ崎移住の決め手は“空の広さ”に感動したから

営業が終わると、2人で海までの散歩が定番。少し足を延ばして茅ヶ崎漁港まで行き、美味しいシラスを購入することもあるそう。「若い頃からいつか海の近くで暮らしたいと言っていたんです。自宅から海まで歩ける距離は物件探しの譲れない条件でした」と声を揃える政文さんと祥子さん。

都内からの移住にあたり、千葉県や三浦市、湘南エリアを広く候補としていたそうですが、茅ヶ崎の物件に内覧に訪れたとき、心が大きく動くことに。「今住んでいる物件を内見した時、茅ヶ崎駅から中島までタクシーで移動しました。移動中、車内から景色を眺めていると、空がどんどん広がっていって(笑)。しかも、富士山もすごく綺麗に見えて!都内では感じなかった”空の広さ”に感動して、『ここだ!』と思いました」と祥子さん。

茅ヶ崎が子どもと孫の“田舎”になった

自宅は茅ヶ崎市の西部で駅からも少し距離のある中島にあり、周囲には畑が広がる光景。

政文さんも祥子さんも、「この雰囲気がちょうど良い」と言います。「都内で生まれ育った私たちは、いわゆる“田舎”のような場所がなく、幼い頃からずっと羨ましいと思っていました。都内での子育てはお互いの実家も近く、都会の便利さも助かっていました。でも、自分たちが歳を重ねていくと、今度は都内で暮らす孫たちに“田舎”を作ってあげたいと思うようになりました。茅ヶ崎は都内からのアクセスが良いのに、程よい田舎感もあって。長期休みになると泊まりに来てくれる孫は『駅弁を食べながら“帰省”するのが楽しい』って言うんです」と祥子さんは目を細めます。「“帰ってくる”と必ずみんなで海に行くんです。私たちだけでなく、子どもも孫も茅ヶ崎暮らしを楽しんでますね」と政文さん。

浜辺をお孫さんと一緒に散歩

お孫さんと愛犬・CHIMAちゃんと一緒に海岸を散歩

インタビュー中、ずっと笑顔が絶えず「本当に茅ヶ崎での暮らしが楽しい」という政文さんと祥子さん。「海の上でのんびりしてみたいから、SUPに興味があるんです」「砂浜で読書をして過ごすのもいいな」「二人ともサザン世代だから、茅ヶ崎ライブもサザン芸術花火も楽しみ」と仲睦まじい様子で話し、「ずっとこんな暮らしがしたかったので、茅ヶ崎での暮らしは夢の中にいるみたい」といった祥子さんの言葉に大きく頷いた政文さんでした。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市中島1176-23

問い合わせ

HandayBakery CHIMA

【営業日】
金・土・日曜日 11時~14時

公開日:2023-08-30

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