#ちがすきの記者で、茅ヶ崎で子育て奮闘中のオノデラです。3歳の息子は、赤ちゃんの頃から「アトピー体質」。食事や温度変化などの刺激で、かゆみや湿疹が出てしまうので、人一倍、食事や日用品に気を遣っています。
そこで、日頃から利用している有機野菜農家さんをはじめ、オーガニック料理店やショップ、整体サロンまで大公開!また、人や環境にやさしい〝自然派〟の子育てについて語ります。
ナチュラル&エコな生活を実践する〝自然派〟のママ記者です!
青森県八戸市生まれ。横浜市青葉区、藤沢、海老名を経て、2020年から茅ヶ崎版の担当記者に。年間100本以上の医療記事や漢方コラムを手掛けたのを機に、漢方や薬膳、一般用医薬品販売に関わる資格を取得。そのほか、中医学やヨーガ療法、アロマ、自然療法について学ぶ。趣味のサーフィンとナチュラルな生活を求めて、2012年から茅ヶ崎暮らし。
【1】有機野菜農家・伊藤農園(本村)
ここを語らずしては、オノデラ家の食卓について語れないのが、本村の「伊藤農園」です。オーナーの伊藤英世さんが有機野菜を栽培しています。
茅ヶ崎に転居前に「定期宅配」をお願いしたら、たまたま「お向かい」だったというご縁。以来、10年にわたって隔週で、旬野菜を届けてもらっています。自分では手に取らないような野菜もチョイスしてくれるので、料理のレパートリーが増えたり、発見もたくさん!珍しい野菜は、特長や調理法も教えてくれます。
価格もリーズナブルな上に、自宅前の畑で採れたての安心安全な野菜が食べられるのは、この上ない贅沢。おかげで、息子は野菜がだ〜い好き。ゴボウやニンジン、小松菜、何でもパクパク食べています。
【2】オーガニック七菜(出口町)
「オーガニック」といえば、その名の通り、ここで間違いありません。
通しで11時から18時まで営業しているので(木曜日は15時まで)、取材などでランチタイムを逃して腹ペコの時にも駆け込める、貴重なお店です。
オーナー姉妹が無農薬野菜と無添加の調味料を使った料理を提供しています。小豆と玄米の「酵素玄米」は、もちもちしてコクがあり、おかず無しで何杯でも食べられるくらい。ここをきっかけに、我が家でも酵素玄米を取り入れています。
定食のほか、惣菜やマクロビケーキ、自家製玄米餅のおしるこ、ドリンクも幅広く展開。 また、無添加の調味料や、環境や人に優しい洗剤や化粧品の販売もしています。
息子のアトピー悪化を機に、全ての調味料を無添加のものに入れ替えることを決めた時に、「七菜で扱っているものなら間違いがない」と、最初に訪れました。
ありがたいのが、七菜さんのお子さんのアトピー体験談です。これまでの経過や食事で改善したエピソードは参考になるとともに、「つらい思いをしてるのは私だけじゃないんだ」と勇気づけられます。
また、食事療法にまつわる本を2冊も貸してくださり、これを参考に、油や肉などを厳選したところ、症状が少し落ち着いてきたように感じます。
アレルギーなどで悩むママの「パートナー」になってくれる心強いお店です。
【3】エコライフゆたか/めっちゃん結び(幸町)
親子2代にわたり藤間さん夫妻が営む、自然食品のお店です。安全な多目的微生物資材「EM」で育てた無農薬野菜やお米などを取り扱っています。
我が家では、岩手県のEM玄米をはじめ、天日塩、無添加の中華だし、特製ふりかけなどを定期的に購入しています。
また、栄一さんご夫婦は、併設する店舗で木曜日限定で「めっちゃん結びとお味噌汁」 を開いています。
おすすめは塩結びと小豆玄米、お味噌汁のセットです。塩結びは、ふんわりと優しくにぎった優しい味わい。海苔で巻いた真ん丸のお結びは、アルミホイルで包まれていて、その昔ながらの雰囲気は〝お母さんのおにぎり〟。なつかしくて、こそばゆくて、ほろっとしてしまうのは私だけでしょうか(笑)
そして、お手製味噌や出汁、野菜のうまみが凝縮したお味噌汁は、思わず「沁みわたる~」と声を上げてしまう美味しさです。
おふたりは4年前に、映画『いただきます みそをつくる子どもたち』の自主上映会を主催。参加者にはお手製のお結びを提供していました。当時、私は臨月の大きなお腹で出席しており、息子はおなかの中に居た時から、めっちゃんのお結びに親しんでいたという素敵なご縁があります。
【4】足つぼセラピスト・佐々木美里さん(矢畑)
「痛った~い!」「ここは甲状腺のツボ。ちょっと忙しいのかな。疲れが溜まってるみたい」
「ステロイドを使用しないアトピー治療」を検討していた頃に出会ったのが、足つぼセラピストの佐々木美里さんです。矢畑の「リベンデル」や自宅で、足つぼサロン「meili」を主宰しています。
美里さんは「代謝や解毒を促す足つぼを押してみて。あと、腸内環境が悪いことが多いから、腸内環境を整えて、免疫を上げてくれる天然ハーブのサプリを活用してみては」と親切にアドバイスしてくれました。
美里さんにグリグリ足つぼをしてもらいながら、子育てや食、健康について語り合うことは、究極の息抜きになっています。そして、気軽に何でも話せる存在に出会えたことは、何事も変えがたい喜びです。
息子も、そんな優しくてほんかわした美里さんのことが大好きに。膝に乗って過ごしたり、すんなり足つぼもさせてくれたりと、母子ともに癒されています。
【5】ちゅらちゅら治療院(東海岸南)
ヘッドランドビーチ近くのスタジオにある、鍼・整体カウンセリングサロン「ちゅらちゅら治療院」。偶然の出会いから、息子が赤ちゃんの頃から母子でお世話になっています。寝違えて首が痛くなった時に、慌てて駆け込んだこともありました。近年では、息子と一緒に講座やクリスマス会に参加したり、両親や仕事の相談にも乗ってもらうことも。
「おーちゃん」の愛称で親しまれている鍼灸師の鈴木友紀子さんは、目に見えないものへの研ぎ澄まされた感性を生かし、ほかの治療家さんとはひと味も、ふた味もちがうアプローチ方法で、心身を整えてくれます。不調や悩みを話しているうちに、身体も心も解きほぐされて、帰る頃にはすっかり晴れやかになって、進むべき方向性も見えてくるから不思議です。
アトピーについても「成長とともに改善していくことが多いから、あまり深刻になり過ぎずにね。時には薬に頼ってもよいと思うよ」と、〝自然派〟にこだわる私のワクをそっと外してくれます。
「いつでも遊びに来てね」。そう言ってもらえることが一番の治療になっています。
【6】FineVillageげんき村(菱沼)
「げんき村食堂 総本舗 心」では、「げんき村自然農園」で栽培した無農薬野菜を中心に、院長夫人の深幸さんがオーガニック食材や発酵食品を使った健康で美味しく、アートのような見た目にも美しい料理を提供しています。
【7】サトケンさんの「重ね煮」教室
また、げんき村では「健康」「食」にまつわる講座やイベントも豊富に開催。
私としては、サトケンさんから学んだ「重ね煮」が一番の財産になりました。重ね煮は、塩だけで、野菜の甘みとうま味を引き出せるので、油や糖、添加物で症状が悪化する「アトピーっ子」にはぴったりな料理法です。
鍋の中で野菜同士が調和、うまみが凝縮し、びっくりするほどの美味しくなるので、すっかり我が家の定番となりました。アトピーが少し改善したのは、重ね煮で余すことなく栄養を摂取できるようになったことも大きいと思います。
また、焚火を囲みながら、仲間と美味しいごはんを食す「湘南ごはんと焚火の会」も、月1回ペースで開催されています。子連れ参加もおすすめです。
- 勉強家で、常にアップデート!お勧めの本を貸してくれることも
今回、紹介したお店やスタッフは、その道のプロフェッショナル!アンテナや意識が高い勉強家ばかりなので、本当に信頼を寄せています。
面白いことに「息子がアトピーで…」と話すと、ほぼ全員が「アトピーなら…」と本棚から本を貸してくれます(笑)。アトピーに悩む他のママや、自身の体験談も話してくれることも多いので、リアルな情報を得られる点もポイントです。
茅ヶ崎は「アトピーっ子」にもやさしい街
私はこれまで、たくさんの街に住んできましたが、茅ヶ崎は、健康や食、自然体なライフスタイルを求める人が多いエリア。なので、「お医者さんに頼らない生活」や「安全な食」について相談でき、親身にアドバイスをしてくれるお店や人がたくさん!
顔を出すと「息子ちゃんの調子はどう?」と気に掛けてくれるお店ばかりで、顔が見える環境で子育てしているという安心感や信頼感があります。子どもが生まれる前は「住んでいるだけ」で、地域とのつながりを感じることはなかったので、「茅ヶ崎で子育てして良かった」とつくづく感じています。
半径6kmに海も山も!農業体験イベントも豊富
また、海や里山が近いので、気軽に自然遊びができることも魅力。アトピーっ子には、砂や潮水、草むらは刺激が強いですが、あえて茅ケ崎里山公園や市民の森、ビーチで多様な菌と接触したり、自然免疫を発達させる機会を設けています。
また、市民団体による農作業体験イベントも多いので、サツマイモ収穫やジャガイモ植えなどにも気軽に参加しています。
そんなこんなで、茅ヶ崎の豊かな自然環境の中、親切な人たちに見守られながら、アトピーの息子も、すくすく成長中です!
以上、茅ヶ崎を選んで住んでいることを誇りに感じている、自然派のママ記者からのレポートでした!