湘南エリアの賃貸住宅でおなじみ「ユーミーらいふ」のグループ企業として、地元の職人集団「湘南マイスター・ネットワーク」と共に、人と建物を通じた地域のコミュニティーの創造を掲げる株式会社marukan(マルカン/本社:平塚市河内)。
「自分らしさ」を大切にしながら、木造アパートやリノベーションなど、社員の個性や発想がキラリと光る施工が得意な、地域密着企業です。
棟梁の紺野武さん(49)、見習い大工の吉田優輝さん(19)に話を聞きました。

担当している小田原・飯田岡の現場
DIY教室や端材ボックス設置 職人ならではの地域交流
株式会社marukanの「棟梁」にあたるマスタービルダーの紺野さんは、大工歴26年のベテラン。
10年ほど前からmarukanの専属大工「湘南マイスター・ネットワーク」に所属し、よきパートナーとして歩んできました。
「現場に一番長くいるのが大工。だからこそ、近隣の皆さんとのコミュニケーションや、marukanの施工の良さを発信するのに重要なポジションにいると思うんです」
地域の人向けのDIY教室を開いたり、地域の人が自由に持っていける端材ボックスを設置したりと、marukanが大切にする「地域に受け入れてもらえる現場」の礎を築いていったのも、他でもない紺野さん。
「端材ボックスがすぐ空になるんです。みなさん『きょうはある?』と話しかけてくれる。過去には棚づくりの相談を受けたこともあり、気軽にお話してくれるのはうれしいです」と笑顔を見せます。
地鎮祭の際に、建築予定のオーナーから許可をいただいたうえで、現場で出た建築端材を無料で提供することも。
「この端材を近隣住民の皆さまにお配りする取り組みによって、自然な会話が生まれ、地域とのコミュニケーションのきっかけになります。建物の完成前から近隣とのつながりを築くことで、入居者の皆さまが地域に受け入れられやすく、安心して暮らせる環境づくりに努めています!」
専属大工から社員へ キャリアチェンジを見据えた選択
地域コミュニティづくりに重きを置くmarukanの理念を体現してきたともいえる紺野さん。
これまでも共に歩むよきパートナーでしたが、後進の育成や紺野さん自身のキャリアアップなどを考えて、2024年からは「社員」としてmarukanに仲間入りしました。
「この年になり、あと何年職人を続けられるだろう?と考えた時に、施工管理などへのキャリアチェンジ、キャリアアップを西山社長に提案してもらった」と紺野さん。
「ものづくりの現場を知っているからこそ、生かせることがあるはず」
紺野さんの横顔
神奈川県最西端のまち山北町で。丹沢湖の流木を使って子どもたちとチェーンソー体験をする紺野さん。
憧れの「大工」の世界に飛び込んで
ウッドビルダーの吉田さんは、2024年にmarukanに新卒入社しました。
中学生の頃から、建具職人の祖父と、家のメンテナンスのDIYをしていたという吉田さん。経年によりへこんでしまった床などの老朽化している部分を直してきたといい、建築業には興味があったそうです。
marukanを知ったきっかけは高校3年生の夏に参加した合同企業説明会。
建設業を11社ほど回ったといいますが、写真立て作りのワークショップを実施していたmarukanブースが一番印象に残ったそう。
「上長の中村さんがブースにいて、いろいろ教えてくれました。質問しやすい雰囲気を作ってくれて、marukanに入りたいと思いました」
職場見学を経て、入社した吉田さん。
家族や友人からは「どうせ続かない」と厳しい言葉もあったそうですが、約1年見習いとして働いた今、「天職です」と笑顔で話します。
「実際に入社してからの1年間は、建設現場にありがちな“体育会系”の雰囲気とはまったく異なり、しっかりと技術を教えていただきながら、自分のできることを一つずつ増やしていけた期間でした」と吉田さん。
社内やグループ内のイベントも多く、楽しく働いています。
「ゼロから生み出すものづくりだからこそ、ちょっとでもうまくできたら達成感があります。ミスをしても前向きに捉えられるし、親方の紺野さんもやさしく教えてくれます」
親方の紺野さんも「働きぶりから、やる気や責任感を感じられるので、こちらとしてもうれしいです」と吉田さんの成長に目を細めます。
マニュアル活用でぐんぐん成長
現場ごとに部材も図面も異なり、また配慮すべき近隣の環境も違うため、マニュアル化が難しいと言われていますが、marukanでは社員一人一人が即戦力として活躍できるよう、マニュアルを充実させているため、スキルアップの道筋が描きやすいのも、大きな強みです。
吉田さんは「仕事で経験したことを記録として残すことで、自身の成長や振り返りに役立てています。また、新たに入社された方が業務を早く習得できるよう、自分が学んだことをマニュアル化し、1日でも早い成長をサポートしています」と話します。
新人育成に注力し、若い世代が働きやすい環境を整えることで、多くのことにチャレンジできる仕組みづくりを大切にしているmarukan。
現場ごとにオーナーの思いや建物の形はさまざまで、「人生で最大の買い物」として残るものだからこそ、その重みを感じながら仕事にやりがいを感じているといいます。
2025年4月には、後輩が入社してきた吉田さんは、「早くも先輩になったので、一人でできることを増やして、教える側になっていきたい」と意気込んでいます。
また、現場で大工さんを始めとする職人さんたちの「やりづらさ」を出し合って改善していくのもmarukanスタイル。
紺野さんは「失敗したとしても、チャレンジした人が評価される社風。効率化のためのフローや、より使いやすい道具の提案なども積極的に声を上げています」と話し、「働きやすさ」を磨いていくことで、「きつい・厳しい」と思われがちな建設の仕事を変革していこうとチャレンジしています。
吉田さんは「自分の家をつくるつもりで、どの現場も一つひとつ丁寧に施工しています。marukanでは、性別を問わずやる気のある方を募集しています。ぜひ私たちと一緒に働きましょう!」と笑顔で呼び掛けました。
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