不登校の子どもたちの新たな居場所がこのほど、茅ケ崎駅そばでスタートしました。中心となっているのは、元中学校教諭や保護者らによる団体。関係者は「さまざまな経験ができる場を設けることで、子どもたちが次の一歩を踏み出すきっかけを作れたら」と話しています。
茅ケ崎駅南口から徒歩5分の場所に
「ほっとスペース道草」と名付けられたこの取り組み。茅ケ崎駅南口から徒歩5分のビルの1室(茅ヶ崎市東海岸北1の4の62NTT東日本茅ヶ崎ビル)を利用し、9月からスタートしています。この場所を訪れた子どもたちは、本を読んだり卓球やけん玉、ボードゲームができるなど自由に過ごすことが可能。今後は近隣にある図書館や美術館、海岸への散策や市北部の里山への遠足なども計画しているそうです。

茅ケ崎駅南口から徒歩5分のビルで開催されている
9月の開催時は参加者が近隣のスーパーマーケットに買い出しに出かけ、パンケーキを作ったそう。スタッフは「不登校になると家に籠る期間がある。次の一歩を踏み出す際の行く場所になれば。ここで『自分がやりたいこと』に誰かと協力して取り組む経験をしてもらえたら」と話します。
現在は毎月第1、3木曜日の午前10時から午後3時まで開催。参加費は1日2000円(初回体験は保険代500円)。

パン作りを行う子どもたち
元教諭らが中心に
取り組みの中心となっているのは、茅ヶ崎市立中学校の社会科教諭やアレセイア湘南中学高等学校の副校長などを歴任した武部公也さん。近年の不登校児童・生徒の増加に危機感を抱き、新たな居場所づくりを進めてきました。
その思いに共鳴したのが、茅ヶ崎市内15カ所の学童保育を運営し、武部さん自身も理事を務めるNPO法人ちがさき学童保育の会。今回の取り組みは、同団体の事務所があるビルの一室を利用して開催されています。
また「子どもたちはもちろん、保護者の居場所にもなれば」と話すのは、運営スタッフで自らも里山地域での居場所づくりと多世代交流に取り組む「わわわのわ」代表の菊地萌さん。菊地さんは「不登校の子どもの支援の仕組みや、学校とは別の学びの機会についてはなかなか情報が得られない。ここに来ればさまざまな情報が手に入り、保護者同士のつながりも生まれるような場にしていきたい」と話しています。
問い合わせは、ちがさき学童保育の会【電話】0467・40・4405、利用の申し込みはリンク先から。

















